Mera Naam Joker

 1970年12月18日公開の「Mera Naam Joker(私の名前はジョーカー)」は、巨匠ラージ・カプール監督の後期の作品に数えられるドラマ映画である。6年の歳月と、個人資産を抵当に入れてまで捻出した巨額の予算を投...

Uski Roti

 「Uski Roti(夫の食事)」は、パラレルシネマの旗手の一人マニ・カウル監督がインド映画TV学校(FTII)卒業後に初めて撮った長編映画であり、また彼の代表作でもある。公開年は1969年とも1970年ともされている...

Yatrik

 「Yatrik(旅人)」は、パラレル映画の旗手マニ・カウル監督がインドTV映画学校(FTII)の学生だった頃に卒業制作として作った20分ほどの短編映画である。1966年の作品だとされている。彼が代表作「Uski Rot...

Bhoot Bungla

 1965年4月9日公開の「Bhoot Bungla(幽霊屋敷)」は、「Stree」(2018年)などがホラーコメディー映画人気に火を付けたことで、その半世紀前に作られたヒンディー語映画初のホラーコメディーとして発掘され...

Sangam

 1964年6月26日公開の「Sangam」は、ラージ・カプール監督・主演のロマンス映画で、1960年代を代表する大ヒット作である。ヨーロッパ各地でロケが行われ、4時間近い超長尺の作品である。題名になっている「サンガム」...

Pather Panchali (Bengali)

 インド映画界で最大級の尊敬を受ける映画監督といえばベンガル人サティヤジート・ラーイだ。日本では「サタジット・レイ」と表記されることがほとんどであるし、ベンガル語読みをすると「ショトジト・ロイ」などとなるのだが、Film...

Nagin

 1954年3月5日公開の「Nagin(雌蛇)」は、インド映画が誇るナーギン映画の祖である。蛇使いが吹く笛を「ビーン」というが、その独特のメロディーを決定付けたのがこの映画だ。ただし、後のナーギン映画で定番となる変幻自在...

Do Bigha Zamin

 1953年1月16日公開の「Do Bigha Zamin」は、インド映画史に輝く不朽の名作のひとつに必ず数えられる作品である。農村と都市、地主と農民などの対立軸が描かれた社会主義的な映画で、歌と踊りを含んだ娯楽映画のフ...

Aan

 1947年の印パ分離独立から間もない1952年7月4日に公開された「Aan(誇り)」は、当時としては最高額の製作費を投じて作られ、インド映画としては初めてテクニカラーで彩色された大作である。また、インド国内のみならず海...

The River (France)

 「The River」は、フランスの著名な映画監督ジャン・ルノワールが全編をインドで撮影した英語の映画である。インド在住経験のある英国人作家ルーマー・ゴッデン著の同名小説(1946年)を原作にしている。1951年8月3...

Chandralekha

 印パ分離独立からまだ間もない1948年4月9日に公開された「Chandralekha」は、当時インド最高額の製作費を掛けて作られた冒険活劇である。元々はタミル語映画だが、巨額の製作費を回収するためにヒンディー語版も撮影...

Kalpana

 ウダイ・シャンカルは、今でこそ「スィタール奏者ラヴィ・シャンカルの兄」として紹介されることが多いが、実際にはラヴィに勝るとも劣らない功績を残した芸術家である。ベンガル人ではあるが、父親の仕事の関係で1900年に英領イン...