汚職の映画

 インド映画には、汚職した政治家、官僚、警察、実業家などが、多くは悪役として、よく出て来る。インドでは権力は最大限活用するものと考えられており、権力を濫用することによって、金儲けをしたり、弱者をいじめたり、女性を手込めに...

100カロール・クラブ

 今は昔の話になるが、インド映画業界における伝統的なヒットの指標は連続上映週数だった。封切り後、劇場においてどれだけの週、連続で上映され続けているかで、その映画の成功の度合いが測られた。節目となる週数には以下のような名前...

Chhorii

 2021年11月26日からアマゾン・プライム・ビデオで配信開始されたヒンディー語ホラー映画「Chhorii」。その題名の意味は「女の子」という意味だが、どちらかというと標準語よりも方言系で使われる言葉だ。そして、「ホラ...

Antim: The Final Truth

 ヒンディー語映画界に20年以上君臨する3カーンの一人、サルマーン・カーンは、他のカーンと同じくプロデューサー業にも進出している。自分が主演の映画もプロデュースするのだが、若い才能にもチャンスを与えている。今まで、「He...

Satyameva Jayate 2

 社会活動家アンナー・ハザーレーによるジャンロークパール運動と汚職撲滅運動が最高潮に盛り上がったのが2011年であった。そして、この運動を受けて2012年に立ち上がったのが庶民党(AAP)であり、以来、党首のアルヴィンド...

戦争の映画

 戦争映画は人気のジャンルのひとつだ。特にインドでは、映画は愛国心高揚のために自発的に作られることが多く、戦争を主題としたり、兵士を主人公にしたりした戦争美化映画は、社会から好意的に受け止められる傾向にある。俳優たちも、...

Jayanti (Marathi)

 2021年11月21日公開の「Jayanti(記念日)」は、インドにおいてコロナ禍明けに劇場公開された初のマラーティー語映画である。口コミでヒットに化け、2022年にはAmazon Prime Videoでマラーティー...

Squad

 インド映画には当然のことながら大抵の場合インド人俳優が出演するわけだが、「インド人」といっても実際には国籍がインドにはないことも多く、米国、英国、カナダなどの国籍を持っている人気スターもチラホラいる。インド映画俳優にな...

ルピーの円換算

 インドの通貨はルピー(Rupee/Rupees)である。略称では、単数形が「Re.」、複数形が「Rs.」と書かれる。「Indian Rupees」の略で「INR」と書かれることもある。2010年からはルピー記号「₹」が...

イザーファト

 日本語に漢語や外来語と呼ばれる、他言語からやって来て定着した言葉がたくさんあるように、ヒンディー語にも様々な言語から入って来て使われるようになった借用語がある。ヒンディー語が主に語彙の源泉とする言語は、ペルシア語、サン...

Dhamaka

 ムンバイーを舞台とする近年のヒンディー語映画では必ずと言っていいほど背景に登場するシーリンク。半島状の形状をしており、市街地へ行けば行くほど土地が狭くなるムンバイーの、都市部と郊外を結ぶ渋滞解消用バイパスであり、アラビ...

Cash (2021)

  2016年11月8日午後8時、ナレーンドラ・モーディー首相が突然TV演説をはじめ、500ルピー札と1,000ルピー札の流通廃止を宣言した。いわゆる高額紙幣廃止、英語で言えば「Demonetisation」、ヒンディー...