バングラー

 歌と踊りに彩られたヒンディー語娯楽映画の中でも、一番盛り上がるのがバングラーのダンスナンバーのシーンだ。使われる場面は、結婚式であったり、ディスコであったり、お祭りであったり、様々だが、バングラーはそれ自体が血を沸き立...

Ladki: Enter the Girl Dragon

 2022年7月15日公開の「Ladki: Enter the Girl Dragon」は、「インド初の格闘技映画」と銘打ったアクション映画だ。ただ、インドにも「格闘技映画」は過去にいくつかあった。たとえばタイガー・シュ...

Judaa Hoke Bhi…

 ヒンディー語ホラー映画の歴史は実質的にはヴィクラム・バット監督の「Raaz」(2002年)から始まった。エロティックなホラー映画「Raaz」が大ヒットしたことから、初期のヒンディー語ホラー映画はホラーとエロを合わせるこ...

Jaadugar

 インド映画は元々、あらゆる娯楽要素が詰め込まれた「マサーラー映画」を特徴としていたが、21世紀に入り、国際化を目指すヒンディー語映画はハリウッドが得意とするジャンルの映画を作り始めた。その中でもっとも成功しているジャン...

HIT: The First Case (Hindi)

 2022年7月15日公開の「HIT: The First Case」は、全く同名のテルグ語映画(2000年)のヒンディー語リメイクである。オリジナルを監督したサイレーシュ・コーラーヌがヒンディー語版も監督をしている。題...

留保制度

 留保制度はインドの政治や社会に大きな影響を与えている制度であり、映画の中でも直接的・間接的に触れられることが少なからずある。カースト制度と合わせて理解しておくと、インド映画がよりよく分かる上に、インドの政治・社会を知る...

Filmsaagar一周年

 2021年7月にこの「Filmsaagar」をグランドオープンして以来、1年が過ぎた。この1年間で400本以上の映画評を書き、インド映画の理解に役立つような記事も掲載してきた。

न्ह、म्ह、ल्हの発音

 ヒンディー語の音韻には有気音と無気音の違いがある。有気音は帯気音とも呼ぶ。日本語にはない音韻の特徴であるため、ヒンディー語を学ぶ日本人の大半には新しい概念になるが、理解はそれほど難しくないだろう。同じ口の形をしていても...

カースト

 「カースト」または「カースト制度」は、日本人が「インド」と聞いて思い浮かべるものトップ3に入るキーワードだ。近年は「スクールカースト」、「ママカースト」、「タワマンカースト」など、日本語の中で造語力を持つようになってお...

Khuda Haafiz: Chapter 2 – Agni Pariksha

 「Khuda Haafiz」(2020年)は、コロナ禍においてOTTリリースされた、ヴィデュト・ジャームワール主演のアクション映画であった。コロナ禍が完全に収まらない中、2022年7月8日にその続編「Khuda Haa...

Titu Ambani

 2022年7月8日公開の「Titu Ambani」は、近道を探してばかりの駄目な主人公ティートゥーが更生して真っ当な道を歩み始めるまでを描いた作品だ。題名の「アンバーニー」とはリライアンス・グループ創業者の氏名であり、...

Love You Hamesha

 何がきっかけになっているか分からないが、時々、かなり前にお蔵入りになった映画が突如として日の目を見ることがある。2022年7月7日にYouTubeにアップロードされた「Love You Hamesha」もそんな映画だ。...