略奪結婚

 「略奪結婚」と聞いてどんな結婚を思い浮かべるだろうか。現代の日本の文脈では、配偶者または恋人のいる異性にアプローチして奪い取り、結婚してしまうことを思い浮かべる人が多いかもしれない。また、男性が意中の女性を誘拐して無理...

Chandigarh Kare Aashiqui

 インドでは独立前から長らく同性愛は違法で、同性愛者は潜在的犯罪者として肩身の狭い生活を送ってきた。世間一般の同性愛および同性愛者に対する見方も差別に満ちたものであった。ヒンディー語映画界でも同性愛者が面白おかしく描写さ...

Velle

 2021年12月10日公開の「Velle(役立たずたち)」は、複数のエピソードが絡み合うコメディータッチのクライムサスペンス映画だ。テルグ語映画「Brochevarevarura」(2019年)のリメイクである。

マスとクラス

 インドの映画業界独自の専門用語に「マス」と「クラス」がある。「マス」とは英語の「mass」、「クラス」は英語の「class」から来ている。これは、観客を大きく2つに分ける分類法で、前者は大衆、後者はインテリ層となる。

歌物語としてのインド映画

 2014年9月21日(日)に、代々木公園で開催されたナマステ・インディアにおいて、「インド映画の楽しみ方」と題した講演を行った。会場は代々木公園の一角に設営されたエア・インディア・セミナーハウスという名のテントで、必ず...

インターミッション

 伝統的にはインド映画の上映時間は2時間半前後ある。最長のヒンディー語映画は「Mera Naam Joker」(1970年)で、4時間15分あった。現代のヒンディー語映画では2時間前後の映画が多くなったが、南インド映画で...

スポーツの映画

 21世紀に入り、ヒンディー語映画は米国映画に倣って様々なジャンルを確立させたが、その中でもっとも成功しているもののひとつがスポーツ映画である。かつて、インド映画界では、「スポーツ映画はヒットしない」というジンクスがあり...

エンカウンター

 インド映画でよく使われる独特の用語に「エンカウンター」がある。当然、英語の「encounter」から来ている言葉で、「遭遇」という意味である。だが、インドの警察の間では異なった使われ方をする。

Tadap

 ヒンディー語映画界でネポティズム(縁故主義)が批判されるようになって久しいが、スターキッドのデビューは続いている。2021年12月3日公開の「Tadap(もだえ)」では、俳優スニール・シェッティーの息子アハーン・シェッ...

Bob Biswas

 スジョイ・ゴーシュ監督のスリラー映画「Kahaani」(2012年)は日本でも「女神は二度微笑む」の邦題と共に公開され好評を博した。ストーリーが良かったことに加えて、ヴィディヤー・バーラン演じるヴィディヤーはじめ、キャ...

アンチINCの映画

 インドの中央政府は2014年からインド人民党(BJP)が政権を担っており、ナレーンドラ・モーディーが首相を務めている。その前の10年間はインド国民会議派(INC)が与党で、マンモーハン・スィンが首相だった。

汚職の映画

 インド映画には、汚職した政治家、官僚、警察、実業家などが、多くは悪役として、よく出て来る。インドでは権力は最大限活用するものと考えられており、権力を濫用することによって、金儲けをしたり、弱者をいじめたり、女性を手込めに...