Creature 3D

 間もなくインド初のゾンビ・コメディー映画「インド・オブ・ザ・デッド」(2013年/原題:Go Goa Gone)が日本で劇場公開されるが、ここのところインドのホラー映画もだいぶ多様化して来たと感じる。自分の記憶にある限...

Tigers

 2017年3月4日から日本で劇場一般公開された「汚れたミルク あるセールスマンの告発」は、国際的な食品メーカーであるネスレ社が販売する粉ミルクによる健康被害を告発した映画である。原題は「Tigers」であり、プレミア上...

Mary Kom

 ヒンディー語映画界では長らく「スポーツ映画はヒットしない」とのジンクスがあり、スポーツ映画がほとんど作られなかったのだが、「Lagaan」(2001年)の大ヒットにより流れが変わり、以後、スポーツを題材にした映画が作ら...

Kaaka Muttai (Tamil)

 2014年9月5日にトロント国際映画祭でプレミア上映され、インドでは2015年6月5日に一般公開されたタミル語映画「Kaaka Muttai(カラスの卵)」は、ピザに憧れるスラム街出身の少年たちの物語である。日本では「...

Pied Piper

 今年で第3回を迎えるインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)。第1回から主に字幕で協力をしており、今年も2本の字幕翻訳と1本の字幕監修を担当した。字幕翻訳した2作品の内の1作は「Pied Piper...

Raja Natwarlal

 ナトワルラールは、インドでもっとも有名な詐欺師の名前である。1912年にミティレーシュ・クマール・シュリーヴァースタヴという名前で生まれたナトワルラールは、子供の頃から詐欺師の才能を開花させ、多くの人々を騙して大金をせ...

Trip to Bhangarh

 ラージャスターン州は観光地に事欠かない州で、ジャイプル、ジョードプル、ジャイサルメールなど、インド随一の人気と魅力を誇る都市が目白押しだ。そんな数ある観光地の中で、アルワル近くに位置する城塞都市バーンガル(Bhanga...

Mardaani

 2012年12月にデリーで発生した集団暴行事件、いわゆるニルバヤー事件は、デリー及びインドの女性安全問題の決定的なターニングポイントとなった。それ以降も強姦事件や女性に対する暴行事件はなくならなかったのだが、法律の改正...

Singham Returns

 ヒンディー語映画界ではコンスタントに警官モノの映画が作られ続けている。その観点は様々で、警察に対する批判めいたものもあれば、警察を礼賛する内容のものもある。ヒンディー語映画の拠点はムンバイーであるため、ムンバイー警察が...

Entertainment

 インドでは映画は何よりもまず先に娯楽のためのものであり、娯楽の中心は笑いである。インド映画にはコメディー映画の長い伝統があり、人々に愛されている。僕はコメディーをインド映画の真髄と考えている。しかしながら、コメディーは...

Kick

 ヒンディー語映画界では毎年のように新しいスターが誕生しているのだが、90年代から続く3カーン――シャールク・カーン、サルマーン・カーン、アーミル・カーン――の勢力は依然強く、2014年も終わってみれば大ヒット作はやはり...

Velaiilla Pattadhari (Tamil)

 現代インドの明るい側面が日本で紹介されるとき、必ず触れられるのが名門インド工科大学(IIT)の狭き門と、そこから輩出される無数の有能な理系人材のサクセスストーリーだ。確かにインドは理数系人材の育成に力を入れており、エン...