インド映画はなぜ踊るのか
2025年10月に単著「インド映画はなぜ踊るのか」を作品社から上梓する。
カンヌ映画祭
フランスのカンヌで毎年5月に開催されるカンヌ映画祭(Festival de Cannes/Cannes Film Festival)についての雑学を、主にインド映画の視点からまとめてみた。
The Ba***ds of Bollywood
インドの各映画界では血統が何よりも重視される。スターの子供として生まれたら、スターとして生きることを運命付けられる。特にヒンディー語映画界の「キング」シャールク・カーンの子供として生まれたら、絶対に一般人ではいられない...
The Bengal Files
ヴィヴェーク・アグニホートリー監督はナレーンドラ・モーディー首相の熱烈な支持者を公言している人物で、ヒンドゥー教至上主義を掲げる中央与党インド人民党(BJP)の党是に沿った映画を送り出し続けていることで知られる。「Th...
Inspector Zende
インドの犯罪史に残る犯罪者は数多くいるだろうが、もっとも人気のある犯罪者というと、チャールズ・ソーブラージになるかもしれない。チャールズは、1960年代から70年代にかけて次々に犯罪を犯し、「ビキニ・キラー」や「サーペ...
Songs of Paradise
2025年8月29日からAmazon Prime Videoで配信開始された「Songs of Paradise」は、カシュミール地方初の女性歌手ラージ・ベーガムの伝記映画である。ラージ・ベーガムは1927年、シュリー...
ハヴェーリー
インド映画業界では伝統的に、広大な屋敷に住む裕福な大家族の中で繰り広げられるファミリードラマが好まれて作られてきた。この大邸宅は、北インドでは一般的に「ハヴェーリー」と呼ばれることが多い。ヒンディー語で書くと「हवेल...
Tehran
1979年のイラン革命以降、イランとイスラエルは国交を断絶し、激しく対立するようになった。イランはイスラエルを不法な占領者と見なし、イスラエルはイランを脅威と見なして特に核開発を妨害してきた。とはいっても両国の対立は代...
Coolie (Tamil)
インドにおいて期待作が公開されるタイミングには一定のパターンがある。ダシャハラー祭、ディーワーリー祭、イードといった宗教的大祭や、年に3回あるナショナルホリデー(国民の休日)に合わせて公開されることが多い。特に8月15...
Son of Sardaar 2
スィク教徒男性はインドでよく「サルダールジー」と呼ばれる。頭にカラフルなターバンを巻き、豊かな髭を蓄えた姿はインドの風景によく映え、またその純朴で明朗快活な性格は人々から愛されている。インド人は仲間内でジョークを言い合...
Dhadak 2
「Dhadak」(2018年)は、大ヒットしたマラーティー語映画「Sairat」(2016年)のヒンディー語リメイクであった。カーストを越えた恋愛を描いたロマンス映画であり、衝撃的かつ残酷な結末も話題になって、大ヒット...