ヒンドゥー教

 インドはセキュラリズム(世俗主義/政教分離主義)を標榜する国家であり、インドに国教はない。しかしながら、インドの全人口の8割弱がヒンドゥー教徒とされており、ヒンドゥー教が多数派を占めている国であることは否定のしようがな...

जाने क्यों

 ヒンディー語映画音楽の歌詞を聞いていると、よく特定の表現が使われていることに気付く。「जाने क्योंジャーネー キョーン」もそのひとつだ。「जाने क्यूँジャーネー キューン」と表記されることもあるが、どち...

メーラー

 「メーラー」と聞くと、子供の頃の楽しい思い出が浮かんで来るインド人は多いようだ。英語では「Mela」、ヒンディー語では「मेलाメーラー」と書く。「メーラー」を一言で説明するのは難しいのだが、日本でいう「夜店」や「縁日...

ヒジュラー

 インド映画の鑑賞を重ねると、ヒジュラーは必ず気になってくる存在である。顔や身体の造りは男性っぽいのに、サーリーなどの女性用衣服を着用している人々がよくスクリーンに登場する。彼ら/彼女らは「हिजड़ाヒジュラー」または「...

狂った・・・

 インドの一般的な恋愛哲学において、恋愛は一生に一度しか起こり得ないものであり、一度恋愛に陥ったら、狂ったように恋愛をしなければ、それは恋愛ではない。その狂愛が成就しようとしまいと、恋愛をする者は、最後まで貫き通さなけれ...

脚韻

 ヒンディー語映画音楽の歌詞は基本的に韻文であり、韻文を吟味する上で脚韻の鑑賞は外せない。字幕にしてしまうと普通は脚韻のエッセンスが抜け落ちてしまうものだが、耳で映画音楽の歌詞を楽しめるようになると、脚韻を吟味できるよう...

LGBTQ

 インドにおけるLGBTQ問題を論ずるとき、必ず触れられるのは、「हिजड़ाヒジュラー」とか「किन्नरキンナル」などと呼ばれる人々の話題である。ヒジュラーは、インド社会に昔から存在した両性具有者コミュニティーであり、...

ディーワーリー

 ディーワーリー祭はヒンドゥー教三大祭のひとつに数えられる祭りだ。ヒンディー語では「दीवालीディーワーリー」と書く。「दीपावलीディーパーワリー」ともいう。ヒンドゥー教の太陰暦の第8月にあたるカールティク月の新月...

ナクサライト

 インド亜大陸の森林被覆地図を見てみると、中部から東部にかけて、まるでサイクロンのように、巨大な森林地帯が存在するのが分かる。ジャールカンド州、マディヤ・プラデーシュ州、チャッティースガル州、オリシャー州、テランガーナ州...

肌の色

 インド人にとって肌の色は非常に重要な身体的特徴である。一般にインドでは肌の色が白いほどいいとされ、黒いほど悪いとされているからだ。

名誉殺人

 米国の人類学者ルース・ベネディクトは日本と欧米の文化を比較し、日本を「恥の文化」、欧米を「罪の文化」とした。ではインドはどうかといえば、インドは「名誉の文化」ということができるかもしれない。

パンチャーヤト

 農村を舞台にしたインド映画を観ていると、たまに「パンチャーヤト(Panchayat)」という言葉が出て来る。ヒンディー語では「पंचायत」、日本語では「村落議会」などと訳されている。村の広場や大きな木の下などに村人た...