ख़्वの発音

 ヒンディー語の筆記に使われるデーヴァナーガリー文字は、基本的に書いてある通りに読めばいいので楽だ。世界には、文字を覚えただけでは単語や文が読めないという言語がたくさんある。漢字の特殊な用法が異常に発展している日本語はそ...

飲酒

 ここ最近のヒンディー語映画を観ていると、劇中に登場人物が飲酒や喫煙をするシーンがあると、右下などに「飲酒/喫煙は健康に有害です」という注意書きが表示される。これは映画の検閲を行う中央映画検定局(CBFC)が映画の作り手...

中央と州

 インドというと「ラージャー(王)」「マハーラージャー(大王)」の国というイメージがあるかもしれないが、独立インドにおいて君主制は廃止され、それらの称号や特権も1971年に完全に消滅した。現代のインドは、国民に主権がある...

バングラー

 歌と踊りに彩られたヒンディー語娯楽映画の中でも、一番盛り上がるのがバングラーのダンスナンバーのシーンだ。使われる場面は、結婚式であったり、ディスコであったり、お祭りであったり、様々だが、バングラーはそれ自体が血を沸き立...

留保制度

 留保制度はインドの政治や社会に大きな影響を与えている制度であり、映画の中でも直接的・間接的に触れられることが少なからずある。カースト制度と合わせて理解しておくと、インド映画がよりよく分かる上に、インドの政治・社会を知る...

न्ह、म्ह、ल्हの発音

 ヒンディー語の音韻には有気音と無気音の違いがある。有気音は帯気音とも呼ぶ。日本語にはない音韻の特徴であるため、ヒンディー語を学ぶ日本人の大半には新しい概念になるが、理解はそれほど難しくないだろう。同じ口の形をしていても...

カースト

 「カースト」または「カースト制度」は、日本人が「インド」と聞いて思い浮かべるものトップ3に入るキーワードだ。近年は「スクールカースト」、「ママカースト」、「タワマンカースト」など、日本語の中で造語力を持つようになってお...

カッワーリー

 近年、多くのヒンディー語映画にてカッワーリーは映画のアクセントとしてよく使われる。カッワーリーとは、スーフィズム(イスラーム教神秘主義)の聖者を祀るダルガー(聖者廟)にて演奏される宗教賛歌の一種であり、庶民の間では非常...

ジュガール

 ヒンディー語の語彙全体の中から、インド、インド文化、またはヒンディー語の特徴を象徴する単語を一語だけ選べと問われたら、迷わず「जुगाड़ジューガル」を挙げる。アルファベットでは「Jugaad」と綴られることが多い。

代理母

 「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年)などで知られるヒンディー語映画界の重鎮カラン・ジョーハルは、公言はしていないものの、ゲイだとされており、独身である。2017年、彼は代理母を使って子供を産み、双子の...

疑問詞

 文章の書き方や情報の伝え方などのコツとして「5W1H」ということがよくいわれる。5W1Hとは、「When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)」のことで、...