留保制度

 留保制度はインドの政治や社会に大きな影響を与えている制度であり、映画の中でも直接的・間接的に触れられることが少なからずある。カースト制度と合わせて理解しておくと、インド映画がよりよく分かる上に、インドの政治・社会を知る...

Filmsaagar一周年

 2021年7月にこの「Filmsaagar」をグランドオープンして以来、1年が過ぎた。この1年間で400本以上の映画評を書き、インド映画の理解に役立つような記事も掲載してきた。

न्ह、म्ह、ल्हの発音

 ヒンディー語の音韻には有気音と無気音の違いがある。有気音は帯気音とも呼ぶ。日本語にはない音韻の特徴であるため、ヒンディー語を学ぶ日本人の大半には新しい概念になるが、理解はそれほど難しくないだろう。同じ口の形をしていても...

カースト

 「カースト」または「カースト制度」は、日本人が「インド」と聞いて思い浮かべるものトップ3に入るキーワードだ。近年は「スクールカースト」、「ママカースト」、「タワマンカースト」など、日本語の中で造語力を持つようになってお...

Khuda Haafiz: Chapter 2 – Agni Pariksha

 「Khuda Haafiz」(2020年)は、コロナ禍においてOTTリリースされた、ヴィデュト・ジャームワール主演のアクション映画であった。コロナ禍が完全に収まらない中、2022年7月8日にその続編「Khuda Haa...

Titu Ambani

 2022年7月8日公開の「Titu Ambani」は、近道を探してばかりの駄目な主人公ティートゥーが更生して真っ当な道を歩み始めるまでを描いた作品だ。題名の「アンバーニー」とはリライアンス・グループ創業者の氏名であり、...

Love You Hamesha

 何がきっかけになっているか分からないが、時々、かなり前にお蔵入りになった映画が突如として日の目を見ることがある。2022年7月7日にYouTubeにアップロードされた「Love You Hamesha」もそんな映画だ。...

Quaid-e-Azam Zindabad (Pakistan)

 インドの全ての紙幣に「インド独立の父」マハートマー・ガーンディーの肖像が印刷されているのと同じように、隣国パーキスターンの全ての紙幣には「パーキスターン建国の父」ムハンマド・アリー・ジンナーが印刷されている。ジンナーは...

インド映画の現況

 米国の通信社ブルームバーグが2022年7月1日付けの記事で、インドの映画産業の現況を紹介していた。ヒンドゥスターン・タイムズ紙では「Bollywood now threatened by another movie-m...

モンスーン

 インド亜大陸の大半はモンスーン(季節風)の影響を受けるモンスーン気候に属しており、その季節は大まかに、雨が多い雨季と、ほとんど雨が降らない乾季の2つに分かれている。インドでは「モンスーン(Monsoon)」という言葉は...

Rocketry: The Nambi Effect (Tamil)

 近年、インド映画ではにわかに宇宙を主題にした映画が立て続けに公開されている。ヒンディー語映画が「Mission Mangal」(2019年/邦題:ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画)が代表だが、他に...

Rashtra Kavach Om

 2022年7月1日公開の「Rashtra Kavach Om」は、アーディティヤ・ロイ・カプール主演のアクション映画である。アーディティヤ・ロイ・カプールといえば、「Aashiqui 2」(2013年)などのロマンス映...