Hum

 ヒンディー語映画の題名はほぼ必ずアルファベットで表記されるが、その中に「Hum」を見ることは多い。これは「ハム」と読む。読み慣れていない日本人はついローマ字読みして「フム」と呼んでしまうかもしれないが、「ハム」が正しい...

アイテムガール

 インド映画の最大の特徴は、物語の中に歌と踊りのシーンが差し込まれることである。劇中に挿入されるダンスシーンではバックダンサーを伴うことが多いのだが、画面の中心でメインダンサーとなって踊りを踊るのは、やはり主演の男優と女...

Dial 100

 日本では警察の番号は110番だが、インドでは100番である。2021年8月6日からZee5で配信開始された「Dial 100」は、緊急通報管制室に勤務する警察官が主人公のスリラー映画だ。

Mimi

 インドでは代理母出産ビジネスが一大産業だった。2002年に合法化されて以来、特に子供のいない外国人夫婦が安価なインド人女性の子宮を求めてやって来ていた。2010年代には商業目的での代理母に段階的に制限が設けられ、現在で...

スターシステム

 ヒンディー語映画界には、世界でもっとも強力なスターシステムが構築されている。狭義では主演を張れる男優のことをスターと呼ぶが、女優の中にもスターと呼んで差し支えない実力の持ち主が存在する。彼らスターを中心に業界が回ってい...

14 Phere

 ヒンドゥー教の結婚式では様々な儀式が執り行われるが、婚姻を正式に成立させる儀式は結婚式の最後に行われる「サート・ペーレー」と呼ばれるものだ。新郎新婦が火の回りを7回まわり、7つの誓いを立てる。「サート・ペーレー」は「7...

Hungama 2

 ヒンディー語映画界において「コメディーの帝王」と称される監督は何人かいるが、プリヤダルシャンはその一人である。1980年代は専らマラヤーラム語映画を撮っていたが、1990年代になるとヒンディー語映画も撮り始め、2000...

आँख मारना

 「आँख मारनाアーンク マールナー」とは、「ウインクする」という意味。「आँखアーンク」とは「目」という意味だが、単数形なので、片目を表す。片目をつぶる行為はウィンクとなる。  日本でもウインクには特別な意味が込...

Toofaan

 ヒンディー語映画界においてスポーツ映画は既に確立されたジャンルである。インドでもっとも人気のスポーツであるクリケットが題材になることが多いが、それ以外のスポーツも取り上げられている。その中でもよく映画になるのがボクシン...

A Night of Knowing Nothing

 パーヤル・カパーリヤーは2024年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞したことで一躍有名になったインド人女性映画監督である。受賞作品は「All We Imagine as Light」(2024年)であったが、なにも彼女の...

祝1,000本

 2001年7月にインド留学日記ウェブサイト「これでインディア」を立ち上げて以来、インド映画の批評を書いてきた。2001年から2013年までのインド留学時代にレビューを書いた映画の数は685本だった。

ミディアム

 インドは多言語国家であり、教育も各地において各言語で行われている。学校の授業で先生が生徒とのコミュニケーションに使う教授言語のことをインドでは「ミディアム(Medium)」と言う。ミディアムの観点からインドの学校を分類...