Rangoon

 21世紀に入り、ヒンディー語映画は劇的な変化を遂げてきたが、特に2010年代に入って顕著に観られるようになった変化のひとつが、女性を主人公とした映画の増加である。女性を主人公とした映画が増えただけならそこまで注目に値し...

Running Shaadi

 インドでも結婚は巨大なビジネスであり、マッチメイキングからウェディングプラニングまで結婚を巡る様々な商売が存在する。結婚斡旋業者が出て来る映画は多いし、「Band Baaja Baaraat」(2010年)はウェディン...

The Ghazi Attack

 1971年の第三次印パ戦争は、東パーキスターン(現バングラデシュ)の独立を巡る戦争であり、主戦場は東パーキスターンの国土だった。だが、実はベンガル湾の海中も戦場となっていた。パーキスターン海軍の潜水艦I30ガーズィーが...

irada

Irada

 パンジャーブ州はインドでもっとも癌患者の多い州である。その原因は、工場などから排出される有害物質とされている。だが、パンジャーブ州には州営の癌センターがない。そのため、隣のラージャスターン州の州営癌センターまで癌患者を...

Becoming Who I Was (South Korea)

 チベット仏教では輪廻転生が信じられている。有名なのはチベット仏教ゲルク派の最高指導者ダライ・ラマだ。現在、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムシャーラーに鎮座するダライ・ラマは14代目になるが、ダライ・ラマは輪廻...

Jolly LL.B 2

 英国の植民地だったインドでは、英国式に司法、行政、立法の三権分立が確立しており、その点は日本と近い。だが、力関係については必ずしも日本の感覚通りではない。なぜかと言うと、インドでは司法の権限が強く、行政や立法に積極的に...

Alif

 世界有数の人口を誇る大国で、若者は熾烈な受験戦争を勝ち抜かなければならないインドでは、その教育熱の高さを反映し、教育を題材にした映画も多数作られている。「Taare Zameen Par」(2007年)、「3 Idio...

Kung Fu Yoga (China)

 インドと中国はアジアのみならず世界の二大国である。人口においては誰の目にも明らかな大国であるし、国際社会の中でもBRICsの構成国であるこの二国のプレゼンスはもはや無視できなくなって久しい。そんなこともあり、インドと中...

Kaabil

 日本に比べてインドでは街角で盲人をよく見かける。道端に座って乞食をしている盲人もいれば、電話屋などの仕事をしている盲人もいる。そういうことも関係しているのか、ヒンディー語映画でも盲人がよく登場する。「Aankhen」(...

Raees

 ヒンディー語映画界で「3カーン」の一角を成すスター俳優シャールク・カーンは、元々「Baazigar」(1993年)や「Darr」(1993年)などのダークヒーローから身を立てた俳優である。その後、「Dilwale Du...

Tubelight

 サルマーン・カーン主演のヒンディー語映画「Bajrangi Bhaijaan」(2015年)は「バジュランギおじさんと、小さな迷子」の邦題と共に日本でも公開され好評を博した。「Bajrangi Bhaijaan」のカビ...

Lion (Australia)

 日本では「Lion/ライオン 25年目のただいま」という邦題で劇場一般公開されているオーストラリア映画「Lion」。インドの貧しい家庭に生まれ、5歳の頃に生母と離れ離れになり、紆余曲折を経てオーストラリアで育てられたイ...