Once Upon Two Times

 「Once Upon Two Times」は、2023年12月29日からZee5で配信開始された映画である。題名は「昔々・・・」という意味の英語のフレーズ「Once Upon A Time」をもじったものだ。2世代にわ...

Mili

 2022年11月4日公開の「Mili」は、何の変哲もないロマンス映画の体裁で始まり、途中で急転直下、サバイバル映画に様変わりする、ユニークな作品である。マラヤーラム語映画「Helen」(2019年)のリメイクだ。

Pareeksha

 インドの教育制度は、実はインド人自身も全貌をよく理解していないほど複雑である。学校の種類についても、いくつかの方法で分類が可能だ。公立か私立かという、運営主体による分類は日本人にもなじみ深いものであろうが、実はそれすら...

Ateet

 2020年4月21日からZee5で配信開始された「Ateet」は、夫が戦死し、再婚した女性の前に死んだはずの元夫が現れるという筋書きのホラー映画である。題名の「アティート」とはヒンディー語で「過去」という意味だが、同時...

Leila

 2014年の下院総選挙でインド人民党(BJP)が勝利し、3期にわたってグジャラート州の州首相を努めてきたカリスマ政治家ナレーンドラ・モーディーが首相に就任した。当初は、パーキスターンのナワーズ・シャリーフ首相を首相就任...

Shorgul

 インドは普段は異なる宗教コミュニティーが共存している社会なのだが、時々たがが外れ、大きな暴動となることがある。2013年のムザッファルナガル暴動は、ウッタル・プラデーシュ州の北西部にある都市ムザッファルナガルにて、ヒン...

Nil Battey Sannata

 ヒンディー語映画の2010年代は女性の10年代だが、それは女性が主人公の映画が増えたことだけを意味しない。女性同士の関係についても多様なアプローチがなされ、典型的な母娘や嫁姑に留まらない、よりリアリスティックな関係がス...

Heroine

 リアリズム娯楽映画の旗手として有名なマドゥル・バンダールカル監督は、これまでに「Chandni Bar」(2001年)、「Page 3」(2005年)、「Fashion」(2008年)などの話題作を送り出して来た。彼の...

I Am

 2010年9月18日にニューヨークのアイ・ビュー映画祭でプレミア上映され、インドでは2011年4月29日に公開された「I Am」は、4つの短篇映画から成るオムニバス映画であるが、それぞれのエピソードが後のヒンディー語映...

Sikandar

 1990年代を代表するヒンディー語映画の名作「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年)を一度でも観た人なら、脇役ながら、無言の愛らしいスィク教徒の子供のことを覚えているだろう。あの子の名前はパルザーン・ダス...

Anubhav

 2009年4月から続いていたプロデューサー対マルチプレックスの対立も何とか合意に至ったようで、ストライキにより公開が延期されていた作品が来週から続々と公開される予定である。特に7月は話題作のラッシュとなりそうだ。そのた...

Sorry Bhai!

 最近インドのポップ音楽シーンを代表するミュージシャンとなっているのがラッビー・シェールギルである。ラッビーは2004年にアルバム「Rabbi」でデビューしたシンガーソングライターであるが、ターバンをかぶり、髭を生やした...