Aiyaary

 2018年10月6日(土)からインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)が開幕した。この映画祭には発足時から主に字幕翻訳者として関わっており、今年は「Aiyaary」の字幕を担当した。字幕を翻訳する際...

Sarkar 3

 アヌラーグ・カシヤプ監督が登場するまで、ヒンディー語映画界の風雲児と言えばラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督であった。「インドのクエンティン・タランティーノ」と呼ばれていた彼が矢継ぎ早に送り出す作品の数々からは、ヒンデ...

Naam Shabana

 2008年のムンバイー同時多発テロを受けて結成された架空の対テロ部隊Babyの最後のミッションを追ったスパイ映画「Baby」(2015年)は興行的にも批評家的にも成功した映画であった。ヒット映画の続編が作られる習慣はヒ...

Ouch

 2016年10月23日にYouTubeのLarge Short Filmsが配信開始した短編映画「Ouch」は、マノージ・バージペーイー主演の不倫映画である。上映時間は14分ほどだ。

Saat Uchakkey

 ヒンディー語映画には、詐欺師が人を騙したり、泥棒が泥棒をしたりする様子をコメディータッチで追うコン映画というジャンルがあるが、2016年10月16日公開の「Saat Uchakkey(7人のならずもの)」もコン映画の一...

Budhia Singh: Born to Run

 今までヒンディー語映画界では、実在の陸上競技選手の伝記映画がいくつか作られて来た。代表的なのは、陸上競技選手から盗賊になったパーン・スィン・トーマルの伝記映画「Paan Singh Tomar」(2012年)と、アジア...

Kriti

 個人的に、ヒンディー語映画界でもっとも認めていない映画監督がシリーシュ・クンダルだ。彼は「Om Shanti Om」(2007年/邦題:恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム)などの監督かつ優れたコレオグラファーでもあ...

Aligarh

 インドでは同性愛は犯罪である。英領インド時代の1860年に制定されたインド刑法(IPC)第377条において、「自然に反する性交渉」は10年以下の懲役または罰金と規定されている。この「自然に反する性交渉」とは、オーラルセ...

Taandav

 2016年2月5日にIndie Muvizで配信された「Taandav」は、マノージ・バージペーイー主演の短編映画である。上映時間は11分ほどで短く、内容もそれほど説明的ではない。断片的な映像をつなぎ合わせてストーリー...

Tevar

 昔からヒンディー語映画界は南インド映画のリメイクをして来たが、現在のリメイク氾濫のきっかけはアーミル・カーン主演「Ghajini」(2008年)やサルマーン・カーン主演「Wanted」(2009年)辺りだった。これら以...

Mahabharat

 インドが誇る二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」は、10万詩以上から成る世界最長の物語としても知られる。かつて北インドで覇権を握ったクル族の内紛が基軸だが、その中に無数の挿話が入れ子式に差し挟まれている。あまりに長大な...

Satyagraha

 東京外国語大学のインド人客員教授ラーム・P・ドゥイヴェーディー氏が2014年1月25日に、2013年8月30日に公開されたヒンディー語映画「Satyagraha」について講演をするとの告知を受け取った。ちょうど翌日の2...