Shubh Mangal Saavdhan

 男優アーユシュマーン・クラーナーの出世作に、「Vicky Donor」(2012年)という映画があった。主人公の男性ヴィッキーがバイトのために精子ドナーになるコメディー映画である。ヒンディー語映画界では、スクリーンの内...

Happy Bhag Jayegi

 インドとパーキスターンは宿敵同士というイメージも強いのだが、同じ文化を共有する血を分けた兄弟でもあり、両国の間には愛憎入り交じった複雑な感情が横たわっている。時には歩み寄り、時にはいがみ合うが、決して離れられないのが印...

Madaari

 2011年に社会活動家アンナー・ハザーレーによる汚職撲滅運動がインド全土で盛り上がったことを受け、ヒンディー語映画界も汚職を主題にした映画を作るようになった。「Gali Gali Chor Hai」(2012年)、「S...

Shorgul

 インドは普段は異なる宗教コミュニティーが共存している社会なのだが、時々たがが外れ、大きな暴動となることがある。2013年のムザッファルナガル暴動は、ウッタル・プラデーシュ州の北西部にある都市ムザッファルナガルにて、ヒン...

Uvaa

 2015年6月26日公開の「Uvaa」は、学園モノのお馬鹿なコメディー映画と思いきや、2012年のデリー集団強姦事件をきっかけにインド全土に拡大した女性の安全問題に関して強烈な主張を訴える目的の映画であった。題名はヒン...

Tanu Weds Manu Returns

 現在、ヒンディー語映画界で、高い演技力を持っていると同時に、最も興行的に信頼できる女優となったカンガナー・ラーナーウト。この方向ではヴィディヤー・バーランと肩を並べるまでになった。「Queen」(2014年)の大ヒット...

Bang Bang!

 昨今のヒンディー語映画業界のひとつの潮流にハリウッド化がある。ハリウッドが得意とするジャンルへの挑戦はホラー映画「Raaz」(2002年)やSF映画「Koi… Mil Gaya」(2003年)辺りから始まったといえるが...

Bullet Raja

 ティグマーンシュ・ドゥーリヤー監督とは「Paan Singh Tomar」(2012年)で一緒に仕事をしたことがあり(大袈裟だが・・・)、ヒンディー語映画監督の中では、なるべく客観性を保ちつつ評価したいと思いつつも、ど...

Saheb Biwi aur Gangster Returns

 ティグマーンシュ・ドゥーリヤーは渋い作品を作ることで知られる映画監督だ。彼の監督作としては「Paan Singh Tomar」(2012年)がもっとも有名だが、「Saheb Biwi aur Gangster」(201...

Special 26

 日本にも1968年の三億円事件という未解決の事件があるが、迷宮入りした大事件が人々の想像をかき立てるようだ。2013年2月8日公開の「Special 26」は、1987年にボンベイで起こったオペラハウス強盗事件を題材に...

Dangerous Ishhq 3D

 2009年に「アバター」がインドでも公開され、センセーションを巻き起こした。それ以降、ヒンディー語映画界でも3D映画がいくつも作られて来ているが、最新式3Dカメラを使って撮影した初の正真正銘3D映画は、ヴィクラム・バッ...

Saheb Biwi aur Gangster

 インドが誇る名監督・俳優グル・ダットの傑作に「Sahib Biwi aur Ghulam」(1962年)があるが、それとよく似た題名の新作ヒンディー語映画が2011年9月30日に公開された。ティグマーンシュ・ドゥーリヤ...