Force 2

 20世紀のヒンディー語映画には題名に「~2」と付く続編映画が存在しなかったのだが、21世紀に入り、ハリウッド映画の強い影響を受けるようになって、その慣行が定着した。ただ、インドならではの現象と言っていいだろうが、「~2...

The Violin Player

 2016年9月26日に公開された「The Violin Player」は規格外のヒンディー語映画だ。その題名の通り、ムンバイーで映画のBGM等の演奏をするヴァイオリン奏者を主人公にした映画だが、その作りはあらゆる意味で...

Main Aur Charles

 2015年10月30日公開の「Main Aur Charles(私とチャールズ)」は、実話に基づいた犯罪映画である。多くの女性を魅了しつつ、アジア各国で殺人や強盗などの犯罪を犯し、殺した女性をビキニ姿のまま放置する手口...

Angry Indian Goddesses

 2015年9月18日にトロント国際映画祭でプレミア上映され、同年11月27日にインドで劇場一般公開された「Angry Indian Goddesses」は、「Samsara」(2001年)や「Valley of Flo...

Parched

 インド独立の父、マハートマー・ガーンディーは、「本当のインドは村にある」と述べた。インドの素晴らしい美徳や伝統は喧噪と虚飾の都市部にはなく、自然と共に生きる人々の住む農村に行かなければ見ることはできないという、村を理想...

Zed Plus

 インドでは政治家などの要人にコマンドー部隊の護衛が付く。護衛対象のランクに従ってセキュリティーレベルが決められるが、最高レベルのセキュリティーを「Z+(ゼット・プラス)」と呼ぶ。2014年11月28日公開の「Zed P...

Tigers

 2017年3月4日から日本で劇場一般公開された「汚れたミルク あるセールスマンの告発」は、国際的な食品メーカーであるネスレ社が販売する粉ミルクによる健康被害を告発した映画である。原題は「Tigers」であり、プレミア上...

The Xposé

 今となっては昔話になってしまったが、ヒンディー語圏を中心に、ヒメーシュ・レーシャミヤーが一世を風靡したことがあった。ヒメーシュはテレビドラマの作曲家や脚本家からキャリアをスタートさせ、その後、才能を認められて映画界に進...

Lootera

 現在のヒンディー語映画界で最も注目すべきはアヌラーグ・カシヤプ監督とその周辺の映画人たちである。最近の新しい潮流は、必ずこの界隈から生まれて来ていると言っても過言ではない。アヌラーグ・カシヤプが何らかの形で関わっている...

The Reluctant Fundamentalist (USA)

 ニューヨークを拠点とするインド人女性監督ミーラー・ナーイルは、自身のルーツであるインドを舞台によく映画を撮影している。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「Monsoon Wedding」(2001年)は北インド...

Life of Pi (USA)

 「Life of Pi」は、「グリーン・デスティニー」(2000年)や「ハルク」(2003年)などで有名な台湾人映画監督アン・リーが作った米国映画である。日本では「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の邦題と共...

English Vinglish

 ラダック・ツーリングで3週間ヒンディー語映画を観ることができなかった。その間にいくつか重要な映画が公開されており、今週はできるだけ多くの映画を観ようと思う。とりあえず今日は2本の映画を観た。最初に観たのは非常に評判の良...