ディーワーリー

 ディーワーリー祭はヒンドゥー教三大祭のひとつに数えられる祭りだ。ヒンディー語では「दीवालीディーワーリー」と書く。「दीपावलीディーパーワリー」ともいう。ヒンドゥー教の太陰暦の第8月にあたるカールティク月の新月...

ナクサライト

 インド亜大陸の森林被覆地図を見てみると、中部から東部にかけて、まるでサイクロンのように、巨大な森林地帯が存在するのが分かる。ジャールカンド州、マディヤ・プラデーシュ州、チャッティースガル州、オリシャー州、テランガーナ州...

肌の色

 インド人にとって肌の色は非常に重要な身体的特徴である。一般にインドでは肌の色が白いほどいいとされ、黒いほど悪いとされているからだ。

名誉殺人

 米国の人類学者ルース・ベネディクトは日本と欧米の文化を比較し、日本を「恥の文化」、欧米を「罪の文化」とした。ではインドはどうかといえば、インドは「名誉の文化」ということができるかもしれない。

パンチャーヤト

 農村を舞台にしたインド映画を観ていると、たまに「パンチャーヤト(Panchayat)」という言葉が出て来る。ヒンディー語では「पंचायत」、日本語では「村落議会」などと訳されている。村の広場や大きな木の下などに村人た...

パーティション

 インド現代史にとって最大のトラウマは1947年の印パ分離独立である。英国による植民地支配は18世紀から始まり、19世紀半ば以降にインドを完全に植民地とした。20世紀前半、インドでは独立運動が勢いを増し、第二次世界大戦を...

ゾロアスター教

 ゾロアスター教は世界でもっとも古い宗教のひとつに数えられる、現在のイラン発祥の宗教である。日本語では「拝火教」とも呼ばれる。創始者とされるザラスシュトラ(ゾロアスター)が実在の人物なのか、実在するとしたらいつの時代の人...

ホーリー

 例年3月に祝われるホーリー祭は、数あるインドの祭りの中でも、もっとも特徴的で、もっとも刺激的で、そしてもっともカラフルな祭典である。ヒンディー語では「होलीホーリー」と書く。ヒンドゥー教の太陰暦では第12月であるファ...

輪廻転生

 人は死んだ後どうなるかは、世界中の宗教の関心事である。ヒンドゥー教をはじめ、インドで生まれた宗教は、輪廻転生という死生観の上に成立していることがほとんどだ。身体は滅びても魂は不滅で、生きとし生けるもの全ては、生と死、そ...

寡婦とサティー

 インドでは寡婦の地位は著しく低い。寡婦差別と表現していいくらいである。インドには寡婦にまつわるいくつかの習慣があり、インド映画でも時々取り上げられることがある。

神よ・・・

 インドは宗教大国であり、それぞれの宗教にはそれぞれの神や信仰対象がいる。インド人は概して非常に信心深く、宗教は生活に溶け込んでおり、インド人の会話の中に神様が言及されることはとても多い。それは映画の中の台詞や歌詞におい...

ラーマーヤナ

 インド二大叙事詩のひとつ「ラーマーヤナ」と、この物語に登場するラーマ王子、スィーター姫、猿の将軍ハヌマーンなどについての前知識は、インド映画を深く理解する上で必須ともいっていい。インド映画では様々な形で「ラーマーヤナ」...