Pagglait

 インド映画において結婚式シーンの出現率は非常に高い。ロマンス映画が結婚式でクライマックスを迎えるのはもはやお約束であるし、そうでなくてもストーリーを盛り上げたり歌や踊りを織り込んだりするためにサブキャラの結婚式を差し挟...

1232 KMS

 2019年末から中国を中心に蔓延が始まった新型コロナウイルスは、2020年初めには世界中に拡散し、インドでも2020年1月30日に初の陽性者を検出した後、患者数が急増していった。インド政府は3月20日以降、段階的にロッ...

Sandeep Aur Pinky Faraar

 ヒンディー語映画界には個性が際立つ監督が多数いるが、ディバーカル・バナルジー監督もその一人だ。「Khosla Ka Ghosla!」(2006年)、「Oye Lucky! Lucky Oye!」(2008年)、「Lov...

Mumbai Saga

 ムンバイーの裏社会はヒンディー語映画が好んで取り上げるネタで、実話に基づく物語から完全なるフィクションまで、数多くの映画が作られている。実在の人物で、もっとも多く映画化されているのは、1970年代に台頭したマフィアのド...

The Wife

 2021年3月19日からZee5で配信開始された「The Wife」は、低予算ながら脚本の醍醐味によって怖さを醸し出すタイプの上質なホラー映画である。

Time to Dance

 1990年代にデビューしたアイシュワリヤー・ラーイの次にヒンディー語映画界のトップヒロイン女優の座に着いたのはカトリーナ・カイフだった。デビュー当初は全くヒンディー語ができなかったため、すぐに消えると思われていたが、2...

Roohi

 インド初のゾンビ・コメディーとして大々的に売り出され、日本でも「インド・オブ・ザ・デッド」の邦題と共に一般公開された「Go Goa Gone」(2013年)は、力技で観客を怖がらせることに終始していたインド製ホラー映画...

Bombay Rose

 インドには「グラフィックノベル」と呼ばれるコミックのジャンルがある。その名が示す通り、小説に近い大人向けの漫画のことである。サールナート・バナルジーの「Corridor」(2004年)が先駆けで、その後もいくつものグラ...

The Girl on the Train

 記憶喪失は、古今東西の映画でよく使われるギミックである。インド映画でも、「Henna」(1991年)、「Kyon Ki…」(2005年)、「U Me Aur Hum」(2008年)、「Ghajini」(2008年)など...

Tuesdays and Fridays

 日本のアカウントでも多数のインド映画が視聴できるNetflixは日本でのインド映画体験に革命を起こしているが、そこで配信されている作品は玉石混交である。意外にいい作品も配信されているが、映画館で公開できなかったか、ある...

Lahore Confidential

 ラホールはパーキスターンの都市である。英領インド時代にはパンジャーブ地方の中心都市であり、多くのヒンドゥー教徒も住んでいた。独立後、インド領となったアムリトサルとは50kmほどしか離れておらず、この二つの都市は双子のよ...

Writing with Fire

 2021年1月30日にサンダンス映画祭でプレミア上映された「Writing with Fire」は、ウッタル・プラデーシュ州を拠点とするメディア「カバル・レヘリヤー(報道の波)」の活動を取り上げたドキュメンタリー映画で...