Band Baaja Baaraat

 ヒンディー語映画界最大の映画コングロマリット、ヤシュラージ・フィルムスは、毎年様々な規模とジャンルの映画をコンスタントに量産している。一時期はヤシュラージ・フィルムス制作の映画から工場生産製品のような味気のなさを感じて...

No Problem

 「No Entry」(2005年)、「Welcome」(2007年)、「Singh Is Kinng」(2008年)などのコメディー映画の大ヒットで、一躍ヒンディー語映画界の「新コメディーの帝王」に名乗りを上げたアニー...

Phas Gaye Re Obama

 ヒンディー語映画には、政治的な理由からか、あまりインドの大統領や首相は実名で登場しないのだが、なぜか米国の大統領は台詞の中でも登場人物としても実名でよく登場する。もちろん映画に米大統領が登場するときは、ニュース映像以外...

Rakht Charitra 2

 ハリウッドでは、「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどに代表されるように、当初から数部作の予定で映画が作られることは稀ではない。だが、ヒンディー語映画界ではヒット作の続編制作ですら近年になって始...

Khelein Hum Jee Jaan Sey

 21世紀のヒンディー語映画の進化の方向性を決定づけた映画がアーミル・カーン主演「Lagaan」(2001年)であった。1893年の英領インドの農村を舞台とし、農民たちが英国人支配者たちと年貢を賭けてクリケットの試合をす...

Break Ke Baad

 ここ数日間は引っ越しのために多忙で、映画を観に行く暇もなかった。引っ越しの作業も大体完了し、2010年11月26日公開の新作ヒンディー語映画「Break Ke Baad」をやっと観ることができた。この映画は、「Hum ...

Guzaarish

 ヒンディー護映画界においてサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督は特にその映像美で知られている。日本において「ミモラ」の邦題で一般公開されたことのある「Hum Dil De Chuke Sanam」(1999年)も非常...

Dunno Y… Na Jaane Kyon

 インド刑法(IPC)第377条は「自然に反する性行為」を禁じており、この規定を根拠にインドでは同性愛が犯罪となっている。だが、インドにも同性愛者は存在しており、デリーやムンバイーなどの大都市ではゲイやレズが集まるナイト...

Action Replayy

 「Golmaal 3」(2010年)に引き続き、ディーワーリー週の2010年11月5日公開の新作ヒンディー語映画「Action Replayy」を観た。この映画の監督はヴィプル・アムルトラール・シャーである。この監督は...

Golmaal 3

 インドにおいて、連休、祝祭、ジンクスなどの影響で、1年の内に話題作や大作が公開されやすい時期というのは何回かあるのだが、ヒンドゥー教の大祭ディーワーリーは伝統的に1年の内でもっとも重要な作品が公開される時期となって来て...

Gandu (Bengali)

 インドでもっとも前衛的な映画作りが行われているのはベンガル語映画界であると考えられる。その理由は、Qという名前の、ただ一人の映画監督にある。Qはインド映画のレベルを遥かに超えた実験的な映画を次々と送り出している監督であ...

Hisss

 インド神話には数々の空想上の生き物が登場するが、インド映画がもっとも好んで取り上げてきた化け物は蛇女かもしれない。インド二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」には、パーンダヴァ五王子の次男アルジュナと結婚したナーガ(蛇)...