Race 3

 21世紀に入り、ヒンディー語映画界に続編を作る習慣が根付いて以来、いくつものシリーズ物映画が作られて来た。その中でも「Race」シリーズは、観客を驚かせるいくつものどんでん返しが用意されたアクション映画が特徴である。今...

Lust Stories

 ヒンディー語映画界には大別して大衆向け映画とインテリ層向け映画という2つの潮流があり、これらの境界が曖昧になって来たのが21世紀のヒンディー語映画の大きな流れだった。「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年...

Veere Di Wedding

 2010年代のヒンディー語映画界の大きな特徴のひとつは、女性が主人公の映画が増えたことだ。女性が主人公と言うことは女優が主演の映画であり、しかも観客層は女性となる。かつては男優の添え物に過ぎなかった女優たちにとって、自...

Four

 2018年6月1日にYouTubeで配信開始された「Four」は、強姦され殺害された実在する女性たち3人が登場し、一室に集って会話を交わすという、舞台劇的なシチュエーションの短編映画だ。アビシェーク・ラーイ監督が映画学...

Phamous

 ウッタル・プラデーシュ州、ラージャスターン州、マディヤ・プラデーシュ州の3州にまたがるチャンバル渓谷は、盗賊たちが跋扈する無法地帯として有名である。チャンバル渓谷の盗賊たちはインド映画の格好の題材となっており、「Ban...

Bhavesh Joshi Superhero

 2011年、インドでは社会活動家アンナー・ハザーレーによって汚職撲滅運動が盛り上がり、その後、庶民党(AAP)の創設やモーディー政権の樹立など、政治的に大きな変化をもたらした。ヒンディー語映画もその影響を如実に受けてお...

Bioscopewala

 2017年の東京国際映画祭で「ビオスコープおじさん」の邦題と共にプレミア上映され、インドでは2018年5月25日に公開された「Bioscopewala」は、ラビンドラナート・タゴールの短編小説「Kabuliwala」(...

Parmanu: The Story of Pokhran

 インドは、第2次世界大戦中に原子爆弾を落とされた日本に対し非常に同情的な国である。毎年8月になると、国会では広島と長崎の犠牲者のために黙祷が捧げられる。その一方で、インドは核保有国である。中国やパーキスターンと対峙する...

Angrezi Mein Kehte Hain…

 2017年12月15日にニューヨークの南アジア国際映画祭でプレミア上映され、インドでは2018年5月18日に公開されたヒンディー語映画「Angrezi Mein Kehte Hain…(英語で言うと・・・)...

Khajoor Pe Atke

 2018年5月18日公開の「Khajoor Pe Atke」は、危篤になりながらなかなか死なない患者に家族や親戚が振り回されるという、ドタバタ系のコメディー映画である。ヒンディー語の慣用句に「आसमान से गिरा...

Raazi

 インドとパーキスターンは過去に公式に3回戦争をしているが、インドで映画化されやすいのは1971年の第3次印パ戦争である。なぜならこの戦争はインドの圧勝に終わったからだ。早くも1973年には「Hindustan Ki K...

5 Weddings (USA)

 「5 Weddings」は、ラージクマール・ラーオとナルギス・ファクリーが主演している映画だが、基本的には米国の英語映画である。2018年5月10日にカンヌ映画祭でプレミア上映され、インドでは同年10月26日に公開され...