Animal

 「Saawariya」(2007年)でデビューしたランビール・カプールは、当初、甘いマスクを活かしてロマンスヒーロー路線を進んでいた。しかしながら、名門カプール家の血を引き、鳴り物入りのデビューをした割には、大きな成功...

Tu Jhoothi Main Makkaar

 2010年代に「Pyaar Ka Punchnama」(2011年)や「Sonu Ke Titu Ki Sweety」(2018年)などを経てロマンス映画の名手として知られるようになったラヴ・ランジャン監督だが、ヒンデ...

The Romantics

 Filmsaagarがレビューの対象にするのは基本的に映画だが、稀にドラマも取り上げている。以前にはサティヤジート・ラーイ(サタジット・レイ)監督の短編小説4作を短編映画(ドラマ)化したNetflix製作の「Ray」(...

Govinda Naam Mera

 2022年12月16日からDisney+ Hotstarで配信開始された「Govinda Naam Mera(俺の名前はゴーヴィンダー)」は、コメディータッチのクライム映画である。

Rocket Gang

 近年、ヒンディー語映画ではダンスシーンが挿入されることが少なくなり、それに伴って今までヒンディー語映画のダンスシーンを支えてきたコレオグラファーやバックダンサーなどが職にあぶれているという話を耳にするようになった。その...

Brahmastra Part One: Shiva

 2021年末、インドにおいてコロナ禍が明け、新作映画の公開が通常化して以来、ヒンディー語映画は不振にあえいでいる。期待作とされてきた映画の数々が大失敗に終わり、未曾有の不況に陥っている。南インド映画のいくつかが全国的な...

Shamshera

 2022年7月22日公開の「Shamshera」は、19世紀のインドを舞台に親子2代にわたる義賊の活躍を描いた一大活劇である。20世紀初頭に現在のウッタル・プラデーシュ州で英国人の脅威になったスルターナー・ダークーとい...

Sharmaji Namkeen

 スポーツ選手には引退試合が用意されることがあるが、俳優の引退試合なるものはあまり聞かない。多くの場合、その俳優が最後に出演した作品が「遺作」と呼ばれることになる。映画の撮影中にその俳優が突然死してしまった場合は、映画を...

Sanju

 日本で劇場一般公開されたインド映画の中で、品質と興行成績の2点においてもっともバランスよく高評価を得たのは、「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)であろう。この作品はインド映画の最高峰のひとつであ...

Jagga Jasoos

 アヌラーグ・バスは才能ある監督で、今まで「Murder」(2004年)、「Gangster」(2006年)、「Life in A… Metro」(2007年)、そして日本でも公開された「Barfi!」(20...

Ae Dil Hai Mushkil

 カラン・ジョーハルは「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年)で監督デビューした後、常にヒンディー語娯楽映画の中心にいた。しかし、業界内におけるその圧倒的な存在感とは裏腹に、彼の監督としての才能には常々疑問...

Tamasha

 ヒンディー語映画界において、ロマンス映画の領域を果敢に開拓している監督と言えば、イムティヤーズ・アリーをおいて他にいない。彼は監督デビュー作の「Socha Na Tha」(2005年)から一貫してロマンス映画を撮り続け...