Trapped

 2016年10月26日にムンバイー映画祭でプレミア上映され、2017年3月17日に一般公開された「Trapped」は、ヒンディー語映画では珍しいサバイバル系の映画である。過去には「Bheja Fry 2」があったが、コ...

Aligarh

 インドでは同性愛は犯罪である。英領インド時代の1860年に制定されたインド刑法(IPC)第377条において、「自然に反する性交渉」は10年以下の懲役または罰金と規定されている。この「自然に反する性交渉」とは、オーラルセ...

Hamari Adhuri Kahani

 2015年6月12日公開の「Hamari Adhuri Kahani(私たちの未完の物語)」は、大人のロマンス映画である。部分的にナクサライト問題にも触れられている。

Dolly Ki Doli

 泥棒や詐欺師のような軽犯罪者を主人公にした、いわゆる「コン」モノの映画はインド人の大好物だ。頭脳を使って稼ぐことが褒めそやされる国民性や、騙された者をせせら笑う「他人の不幸は蜜の味」的な悦楽があるのだろう。インド人の人...

Citylights

 夢を叶えるため、または出稼ぎのため、地方から都会に出て来た田舎者を主人公にした映画は少なくない。特に舞台が映画の都ムンバイーとなると、映画スターになることを夢見てやって来ることが多い。そして大体において純朴な田舎者は狡...

Queen

 ヒンディー語映画界は伝統的にヒーロー中心主義だ。映画制作の段階から興行成績に至るまで、全てのキャストの中で主演男優(ヒーロー)が絶対無二の存在と言っていいほど重視されており、女優は主演(ヒロイン)と言えども二次的な扱い...

Shahid

 21世紀は9/11事件で幕を開けた。戦争が国家間で争われることが減った代わりに、国家はテロと戦わざるをえなくなった。テロに対抗するため、各国は法律や規則を強化したが、その一方で、一般市民は窮屈な生活を余儀なくされ、不便...

Kai Po Che

 現グジャラート州首相であるナレーンドラ・モーディーのインド首相就任が現実味を増す中、彼の12年以上に及ぶグジャラート州統治の最大の汚点となっている、2002年のグジャラート暴動も再び脚光を浴びるようになって来ている。ヒ...

Talaash

 本日鑑賞した「Talaash」は2012年11月30日に公開された。主演はアーミル・カーン。彼が出演する映画は「Dhobi Ghat」(2011年)以来およそ2年振りとなる。カリーナー・カプールとラーニー・ムカルジーと...

Gangs of Wasseypur Part 2

 今回のオシアンス・シネファン映画祭の目玉のひとつは、アヌラーグ・カシヤプ監督の「Gangs of Wasseypur」であった。5時間以上に及ぶこの映画は、カンヌ映画祭の監督週間ではぶっ続けで上映されたのだが、インドで...

Shaitan

 ネパール旅行中に公開された新作ヒンディー語映画で気になっていたのはアヌラーグ・カシヤプ制作、2011年6月10日公開の「Shaitan」であった。サイケデリックな予告編がかなり前から映画館で流されており、旅行から帰った...

Ragini MMS

 現在、携帯電話にカメラが付いているのはごく普通のことである。言うまでもなく、携帯電話のカメラでは静止画のみならず動画も撮影可能だ。昔は高級機種のみの機能であったが、今ではかなり安いカメラにもカメラが付いている。それによ...