Love per Square Foot

 不動産を巡る物語はインドでも少なくなく、特に大半の人にとって人生で最大の買い物となるマイホームを巡るゴタゴタは、例えば「Khosla Ka Ghosla!」(2006年)という傑作で取り上げられた。2018年2月14日...

Newton

 人口13億人のインドは世界最大の民主主義国であり、そこで実施される総選挙は年々規模を増し、世界記録を更新し続けている。あまりに有権者の数が多すぎるため、1日では投票は終了せず、1ヶ月以上に渡って地域ごと順番に投票が行わ...

Mantostaan

 サアーダト・ハサン・マントーは、英領インドに生まれ、パーキスターンで没したウルドゥー語作家である。特に印パ分離独立時の小説で名を知られている他、社会的なタブーに果敢に切り込んだ生々しい筆致で世間を騒がせた。インドでもよ...

Bhouri

 インドの村には「パンチャーヤト」と呼ばれる村落議会がある。「パンチ」と呼ばれる5人の議員と、その中のリーダーである「サルパンチ」が村の広場などで議会を開き、村の細々とした事項を決定する。インドの農村を舞台にした映画には...

Piku

 デリーはインドの首都であり、首都の性格上、インド各地から移住して来た人々が集まり住む移民の街でもある。元々デリーはパンジャーブ地方の一端に位置すると言えるのだが、移民の中で最も目立つのは、印パ分離独立時にパーキスターン...

Dirty Politics

 2000年に「Bawandar」という映画があった。1992年のバンワリー・デーヴィー事件に基づいた、インドの女性問題などを扱った社会派映画であった。2012年のデリー集団強姦事件は、女性問題をはじめとしたインドの社会...

Club 60

 大半のヒンディー語映画は若者が主人公だが、時には老人が主人公の映画も作られることがある。「Baghban」(2003年)や「Cheeni Kum」(2007年)のように、大御所俳優アミターブ・バッチャン主演の最近の映画...

Gandhi to Hitler

 インド建国の父として知られるマハートマー・ガーンディーは、死後60年以上経った今でも学問的研究や文芸作品の題材となっている。ヒンディー語映画界でもガーンディーは「人気のキャラクター」であり、様々な形でスクリーンに登場し...

Peepli Live

 「3 Idiots」(2009年)を当て、飛ぶ鳥を落とす勢いのアーミル・カーンが、妻キラン・ラーオと共にプロデュースした新作ヒンディー語映画「Peepli Live」が、独立記念日(8月15日)週の本日(2010年8月...

Aaja Nachle

 「マードゥリー復活!」そんな大々的な宣伝と共に1、2ヶ月前から「Aaja Nachle」のプロモ映像が流れ始めた。マードゥリー・ディークシト。90年代のヒンディー語映画界に君臨した女王である。マードゥリー以降、マードゥ...

Anthony Kaun Hai?

 2006年8月4日公開の「Anthony Kaun Hai?(アンソニーは誰だ?)」は、アンソニーという登場人物と、10億ルピー相当のダイヤモンドを巡ってタイ在住のインド人たちが引き起こす騒動を描いたスリラー映画である...

Gayab

 今日は、2004年7月16日公開の新作ヒンディー語映画の「Gayab」を観に、チャーナキャー・シネマへ行った。「Gayab」とは「ガーヤブ」と読み、「不在」みたいな意味。一言で言ってしまえば、インド版「透明人間」である...