Padman

 仏教をはじめとする複数の宗教を生み出して外部に輸出すると同時に、イスラーム教やキリスト教といった外部の宗教を受容してきた多宗教国家インドにおいて、8割弱の人々によって信仰されているとされるのがヒンドゥー教である。ただ、...

Kriti

 個人的に、ヒンディー語映画界でもっとも認めていない映画監督がシリーシュ・クンダルだ。彼は「Om Shanti Om」(2007年/邦題:恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム)などの監督かつ優れたコレオグラファーでもあ...

Phobia

 ホラーは、21世紀のヒンディー語映画がコンスタントに築き上げて来たジャンルである。マルチプレックスが普及し、ハリウッド映画の洗礼を受けた若い観客が映画館の主なパトロンとなったことで、インドの映画メーカーたちは、ハリウッ...

X: Past Is Present

 ヒンディー語映画界では複数の監督がオムニバス形式で一本の映画を作るのが流行している。インド映画百周年を記念して作られたオムニバス映画「Bombay Talkies」(2013年)はシリーズ化し、「Lust Storie...

Parched

 インド独立の父、マハートマー・ガーンディーは、「本当のインドは村にある」と述べた。インドの素晴らしい美徳や伝統は喧噪と虚飾の都市部にはなく、自然と共に生きる人々の住む農村に行かなければ見ることはできないという、村を理想...

Kaun Kitney Paani Mein

 インドは多くの問題を抱えているが、水もそのひとつだ。工場排水や生活排水などによる河川の汚染、灌漑の未整備に起因するモンスーン頼みの農業、規制なき井戸掘削・汲み上げによる地下水の水位低下、劣悪な上下水道インフラ、水不足に...

Manjhi: The Mountain Man

 実話を元にした映画は、どこの国でも、いつの時代でも、人々の関心を引くものだ。ヒンディー語映画界にも「実話映画」の系譜がある。実話をどこまで忠実に再現するか、物語をどのように味付けするか、などは監督の裁量により異なって来...

Hunterrr

 2010年にタイガー・ウッズがセックス依存症であることを明かしたが、2015年3月20日公開の「Hunterrr」は、セックス中毒の男性が主人公の映画だ。マハーラーシュトラ州では、日本語でいう「ヤリチン」を「वासूヴ...

Badlapur

 ヒンディー語に「バドラー(बदला)」という単語がある。大修館の「ヒンディー語=日本語辞典」によると、この単語には7つの意味がある:①変えること ②交換 ③賠償 ④返し ⑤報復 ⑥報い ⑦返礼。「~の見返りに」という意...

That Day After Everyday

 2012年12月にデリーで起こった集団強姦事件(いわゆるニルバヤー事件)は、インドのみならず世界中に衝撃を与えた。元々デリーは「レイプ首都」という不名誉なあだ名で呼ばれており、新聞を開けば毎日必ずどこかで誰かがレイプさ...

Shor in the City

 現在クリケットの国内リーグ、インディアン・プレミアリーグ(IPL)が開催中で、大予算型映画の公開は控えられているが、こういう時期には、小規模ながらも良質な映画がたくさん公開される傾向にあり、映画好きとしてはうかうかして...

I Am

 2010年9月18日にニューヨークのアイ・ビュー映画祭でプレミア上映され、インドでは2011年4月29日に公開された「I Am」は、4つの短篇映画から成るオムニバス映画であるが、それぞれのエピソードが後のヒンディー語映...