Bolo Raam

 2009年12月31日公開の「Bolo Raam」は、女性教師の殺人事件を巡るスリラー映画である。題名は「ラーマーヤナ」の主人公ラーマ王子の名前を唱えろ、という意味にもなるし、第一容疑者となって黙秘を続ける主人公ラーム...

Kurbaan

 今年6月に公開されてヒットとなったヒンディー語映画「New York」(2009年)は、ニューヨークを舞台としたイスラーム教徒テロリストの物語であった。「New York」公開時から、ヒンディー語映画界の重鎮カラン・ジ...

London Dreams

 昔から音楽とは切っても切れない関係にあるインド映画だが、意外にも映画の挿入歌にロック音楽を取り込むことは少なく、昨年公開されてヒットとなった、ロックバンドをテーマにした「Rock On!!」(2008年)は非常に新鮮で...

Baabarr

 日本において、世界史の授業でムガル朝の創始者の名前が「バーブル」と教えられているが、これは誤りと言ってよく、インドにおける一般的な発音は「バーバル」である。そのムガル朝創始者バーバルとは関係ないが、バーバルという名前の...

Delhi-6

 ヒンディー語映画界では近年、急にデリーを舞台にした映画がいくつも作られるようになった。以前からデリーで部分的にロケが行われた映画はあったのだが、デリーを単なるインドの首都としてではなく、生きた街として心からの愛情と共に...

Billu

 ヒンディー語映画界では、話題作公開直前のゴタゴタはもはや日常茶飯事となっている。昨年だけでも、「Jodhaa Akbar」(2008年)にラージプート・コミュニティーが、「Krazzy 4」(2008年)に作詞家ラーム...

Maharathi

 2008年12月5日に公開された5本のヒンディー語映画の内、俳優陣の豪華さがもっとも際立っているのが「Maharathi」であった。俳優と言ってもそれはスター俳優ではなく、演技派俳優に名を連ねられる人々である。ナスィー...

Shoot on Sight

 2001年の911事件の後、世界は出口の見えない対テロ戦争の時代に突入した。その世相は映画界にも如実に反映されており、テロをテーマにした映画が数多く作られるようになった。ヒンディー語映画界も例外でないばかりか、テロ映画...

Singh is Kinng

 2008年8月8日、世界の注目が北京五輪開会式に集中する中、インドでは今年の期待作の一本「Singh is Kinng」が封切られ、その成否が話題となっている。主演は、現在ヒンディー語映画界トップスターの座に君臨するア...

Money Hai Toh Honey Hai

 2008年7月25日から2本の新作ヒンディー語映画が公開された。アクション映画「Mission Istanbul」とコメディー映画「Money Hai Toh Honey Hai」である。今日はコメディーを観たい気分で...

Kismat Konnection

 デリーを中心に、インド中の主要都市でモダンなシネコンをチェーン展開し、インド映画の構造改革を推し進めて来たPVRグループ。だが、数年前から配給会社とのトラブルが増えて来て、期待作がPVR系列の映画館で公開されないという...

Mere Baap Pehle Aap

 モンスーンの足音迫る今日、本日(2008年6月13日)より公開の新作ヒンディー語映画「Mere Baap Pehle Aap」を観に出かけた。前々から今年の期待作の一本に数えられていた映画である。