Parmanu: The Story of Pokhran

 インドは、第2次世界大戦中に原子爆弾を落とされた日本に対し非常に同情的な国である。毎年8月になると、国会では広島と長崎の犠牲者のために黙祷が捧げられる。その一方で、インドは核保有国である。中国やパーキスターンと対峙する...

Khajoor Pe Atke

 2018年5月18日公開の「Khajoor Pe Atke」は、危篤になりながらなかなか死なない患者に家族や親戚が振り回されるという、ドタバタ系のコメディー映画である。ヒンディー語の慣用句に「आसमान से गिरा...

Force 2

 20世紀のヒンディー語映画には題名に「~2」と付く続編映画が存在しなかったのだが、21世紀に入り、ハリウッド映画の強い影響を受けるようになって、その慣行が定着した。ただ、インドならではの現象と言っていいだろうが、「~2...

The Legend of Michael Mishra

 マニーシュ・ジャー監督は「Matrubhoomi」(2003年)や「Anwar」(2007年)といったシリアスな映画で知られるのだが、2016年8月5日公開の「The Legend of Michael Mishra」...

Housefull 3

 しばしば、「脳みそを家に置いて楽しむべし」とされるインド映画の中でも、コメディー映画は特に脳みそ空っぽで楽しむべきジャンルだと一般に考えられる。だが、(日本の状況はさておき)コメディアンというのは最も知性を必要とする職...

Santa Banta Pvt. Ltd.

 インディアン・ジョークの主人公はスィク教徒であることが多い。スィク教徒は、ターバンをかぶって髭を生やした特徴的な外見をしており、しかも概して陽気で脳天気な性格をしていることから、ジョークの主人公に適任と考えられていると...

Dilwale

 ローヒト・シェッティーと言えば、ヒンディー語映画界において数々のヒット作を送り出して来たヒットメーカーである。アクション映画とコメディー映画が持ち味で、どちらかと言えば細かいことを無視した大味な作品を作る映画監督だ。メ...

PK

 現在、ヒンディー語映画界でもっとも尊敬を集めている映画監督と言えばラージクマール・ヒラーニーだ。比較的寡作ながら、「Munna Bhai M.B.B.S.」(2003年)、「Lage Raho Munna Bhai」(...

Happy New Year

 ヒンディー語映画界が誇る女性監督ファラー・カーンの最大の功績は、女性でも娯楽映画を作り、成功させられるということを証明したことであろう。ヒンディー語映画は元来、男性中心主義で動いており、女性はカメラの前にいようと裏にい...

Bhoothnath Returns

 2014年4月11日公開の「Bhoothnath Returns」は、その題名の通り、「Bhoothnath」(2008年)の続編である。インドの続編映画はストーリー上のつながりがないことが多いのだが、この「Bhoot...

Youngistaan

 かつて東京でオリンピックが開催された頃、インドの映画業界も日本に関心を持ったようで、「Love in Tokyo」(1966年)や「Aman」(1967年)など、日本ロケを含むヒンディー語映画が作られた。その後も散発的...

Jolly LLB

 2013年3月15日に公開されたヒンディー語映画「Jolly LLB」のタイトルを見ると、すぐに「Munna Bhai M.B.B.S.」(2013年)を思い出す。現在、ヒンディー語映画界で最高の監督の一人であるラージ...