Madness in the Desert

 インド映画史には歴史の転換点になった作品がいくつかあるが、20世紀と21世紀を分ける分水嶺的な作品として記憶されているのがヒンディー語映画「Lagaan」(2001年/邦題:ラガーン~クリケット風雲録)だ。アーシュトー...

Bombay Talkies

 2013年はインド映画100周年の年だった。インドで映画が作られ始めた時期についてはいくつかの見方があるものの、インド人監督とインド人スタッフによってインドの地で作られたストーリー映画を「インド映画」と定義することによ...

Talaash

 本日鑑賞した「Talaash」は2012年11月30日に公開された。主演はアーミル・カーン。彼が出演する映画は「Dhobi Ghat」(2011年)以来およそ2年振りとなる。カリーナー・カプールとラーニー・ムカルジーと...

Delhi Belly

 ヒンディー語映画の中心地と言えばムンバイーであり、ムンバイーの旧名ボンベイとハリウッドの掛け合わせから、ヒンディー語映画産業は「ボリウッド」と呼ばれている。マラーティー語話者が大多数を占めるマハーラーシュトラ州の州都ム...

Dhobi Ghat

 2001年の「Lagaan」以降、ヒンディー語映画界において質の高い映画を一貫して送り出し続けているアーミル・カーン。俳優としても評価が高いが、「Tare Zameen Par」(2007年)で監督をしたり、「Peep...

Peepli Live

 「3 Idiots」(2009年)を当て、飛ぶ鳥を落とす勢いのアーミル・カーンが、妻キラン・ラーオと共にプロデュースした新作ヒンディー語映画「Peepli Live」が、独立記念日(8月15日)週の本日(2010年8月...

3 Idiots

 ヒンディー語映画界の中で、その徹底した完璧主義から、「ミスター・パーフェクト」と一目置かれる俳優アーミル・カーンは、ここのところ1年1作のペースを堅実に守っており、しかも出演作が年末に公開されることが恒例となって来てい...

Luck by Chance

 ヒンディー語映画界では、映画産業の様々な側面を題材にした映画がコンスタントに作られている。「Om Shanti Om」(2007年)や「Khoya Khoya Chand」(2007年)は過去や現在のヒンディー語映画界...

Ghajini

 2008年も最後となった。今年のヒンディー語映画は、いくつかのヒット作といくつかの先進的作品が見られたものの、やや不作と評していいだろう。だが、最後の週、2008年12月25日に、大きな期待作が控えていた。アーミル・カ...

Jaane Tu… Ya Jaane Na

 ヒンディー語映画界の2007年は下半期にヒット作が集中する偏った年となった。どうやら2008年もそのパターンを踏襲しそうだ。2008年上半期は、「Jodhaa Akbar」、「Race」、「Jannat」、「Sarka...

Taare Zameen Par

 アーミル・カーンはヒンディー語映画界を代表する完璧主義の男優であるが、出演作を厳選することでも知られており、彼の映画は年に1、2本公開されるぐらいである。だが、完璧主義者なだけあり、アーミル・カーン主演作はヒンディー語...

Fanaa

 今日はPVRバンガロールで、2006年5月26日公開の新作ヒンディー語映画「Fanaa」を観た。題名の「Fanaa」とはスーフィズムの専門用語で、自我の消滅と神との合一を達成した「消融」の状態を表す。ヒンドゥー教のモー...