न्ह、म्ह、ल्हの発音

 ヒンディー語の音韻には有気音と無気音の違いがある。有気音は帯気音とも呼ぶ。日本語にはない音韻の特徴であるため、ヒンディー語を学ぶ日本人の大半には新しい概念になるが、理解はそれほど難しくないだろう。同じ口の形をしていても...

カースト

 「カースト」または「カースト制度」は、日本人が「インド」と聞いて思い浮かべるものトップ3に入るキーワードだ。近年は「スクールカースト」、「ママカースト」、「タワマンカースト」など、日本語の中で造語力を持つようになってお...

カッワーリー

 近年、多くのヒンディー語映画にてカッワーリーが映画のアクセントとしてよく使われる。カッワーリーとは、スーフィズム(イスラーム教神秘主義)の聖者を祀るダルガー(聖者廟)にて演奏される宗教賛歌の一種であり、庶民の間では非常...

ジュガール

 ヒンディー語の語彙全体の中から、インド、インド文化、またはヒンディー語の特徴を象徴する単語を一語だけ選べと問われたら、迷わず「जुगाड़ジューガル」を挙げる。アルファベットでは「Jugaad」と綴られることが多い。

代理母

 「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年)などで知られるヒンディー語映画界の重鎮カラン・ジョーハルは、公言はしていないものの、ゲイだとされており、独身である。2017年、彼は代理母を使って子供を産み、双子の...

疑問詞

 文章の書き方や情報の伝え方などのコツとして「5W1H」ということがよくいわれる。5W1Hとは、「When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)」のことで、...

女児堕胎

 日本では男女人口比(Sex Ratio)が話題になることは少ないが、インドでは死活問題になっている。なぜならインドの男女人口比は異常な数値になっているからだ。

नेの特殊な用法

 ヒンディー語には、日本語や英語などにはない能格(ergative)という格があり、初学者を悩ませる要因になっている。能格のある言語はヒンディー語の他にもあり、それらはまとめて「能格言語」と呼ばれている。

邪視

 南アジアには「邪視」という考え方がある。ヒンディー語では「नज़रナザル」または「बुरी नज़रブリー ナザル」といい、英語では「Evil Eye」という。日本には完全にあてはまる概念がないので説明が難しいのだが、「嫉...

スーフィズム

 ヒンディー語映画を理解する上で、宗教分野での前知識として、是非とも知っておいた方がいいもののひとつが「スーフィズム(Sufism)」である。「Sufism」は英単語であるが、インドでもこの言葉がもっとも通用する。アラビ...

イスラーム教

 一般的な日本人はインドをヒンドゥー教の国、もしくは仏教の国と考えているかもしれない。だが、例えばインドの観光地を巡ると、イスラーム教関連の史跡が多いことに気付くだろう。世界的に有名なタージマハルもイスラーム教建築である...