Tamanchey

 2014年10月10日公開の「Tamanchey」は、米国映画「俺たちに明日はない」(1967年)を彷彿とさせる犯罪映画である。わざとなのか、低予算映画だからなのか、映像が古めかしいのだが、それがかえって味になっていた...

Ekkees Toppon Ki Salaami

 英国の植民地だったときからの習慣だが、インドには礼砲の文化がある。元々は藩王国の王族に対して敬意を表明するときに、決まった数の大砲が撃たれていた。回数は藩王国のステータスに従って変わる。最低が2回で、ハイダラーバード藩...

Bang Bang!

 昨今のヒンディー語映画業界のひとつの潮流にハリウッド化がある。ハリウッドが得意とするジャンルへの挑戦はホラー映画「Raaz」(2002年)やSF映画「Koi… Mil Gaya」(2003年)辺りから始まったといえるが...

Haider

 21世紀においてヒンディー語映画の進化を牽引して来た監督の一人にヴィシャール・バールドワージがいる。元々、音楽監督として映画界で働き出した人物で、「Satya」(1998年)や「Love Ke Liye Kuch Bh...

Himself He Cooks (Belgium)

 今年も昨年に引き続き複数のインド映画の劇場一般公開が続いている。正確にはインド映画ではないのだが、インドに密接に関係したドキュメンタリー映画「Himself He Cooks」、邦題「聖者たちの食卓」も現在公開中だ。監...

Desi Kattey

 2014年9月26日公開の「Desi Kattey」は、少年時代からの親友2人が、拳銃密造などを経て、それぞれ別の道を歩むことになるバディーフィルムである。題名になっている「कट्टाカッター」とは、インドで違法に作ら...

Daawat-e-Ishq

 インドでは婚姻において一般に花嫁側の家族が花婿側の家族に持参金を支払う習慣になっている。持参金の額は社会的地位や経済力によって異なるが、日々の生活に困っている貧困層でも日本円にして数十万円に及ぶ多額の持参金を支払ってお...

Khoobsurat

 ハリウッドの映画制作会社がインド映画に出資したりすることは、既に珍しくなくなって来ている。ソニー・ピクチャーズは「Saawariya」(2007年)、ワーナー・ブラザーズは「Saas Bahu aur Sensex」(...

Dukhtar (Pakistan)

 一時期、日本ではインド映画が年に数本、一般公開されるという盛り上がりを見せたことがあったが、そのペースが定着するほどは続かず、最近はだいぶ沈静化しまった。昨年のめぼしい一般公開作品はヒンディー語映画「PK」(2014年...

Liar’s Dice

 なら国際映画祭2014で日本未公開のインド映画が2本公開されると聞き、奈良に来ている。どちらも全くノーマークだった映画で、メインストリーム映画ではないため、これを逃したら観る機会はないかもしれないと思い、奈良の観光がて...

Finding Fanny

 大阪アジアン映画祭でインド映画「Finding Fanny」が公開されると聞き、大阪まで足を延ばした。「Finding Fanny」は2014年9月12日に公開された映画で、英語バージョンとヒンディー語バージョンの2本...

Creature 3D

 間もなくインド初のゾンビ・コメディー映画「インド・オブ・ザ・デッド」(2013年/原題:Go Goa Gone)が日本で劇場公開されるが、ここのところインドのホラー映画もだいぶ多様化して来たと感じる。自分の記憶にある限...