Once Upon Ay Time in Mumbaai Dobaara!

 ヒンディー語映画界が好んで取り上げて来ている題材にダーウード・イブラーヒームがある。ダーウードは1980年代から90年代に掛けてムンバイーの裏社会を支配したマフィア「Dカンパニー」のドンであり、1993年のムンバイー同...

Madness in the Desert

 インド映画史には歴史の転換点になった作品がいくつかあるが、20世紀と21世紀を分ける分水嶺的な作品として記憶されているのがヒンディー語映画「Lagaan」(2001年/邦題:ラガーン~クリケット風雲録)だ。アーシュトー...

Chennai Express

 アーミル・カーン主演の「Ghajini」(2008年)がヒンディー語映画としては初めて100カロール(10億)ルピーのコレクション(国内興行収入)を達成し、その後いくつかの映画が後に続いて10億ルピー以上の興行収入を上...

Chor Chor Super Chor

 2013年8月2日公開の「Chor Chor Super Chor」は、泥棒を主人公にした、いわゆるコン映画である。「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるが、コン映画は、泥棒が鮮やかに物を盗んだり、詐欺師が人を見事に騙...

Issaq

 2013年7月26日公開の「Issaq」は、ウィリアム・シェークスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」を、ウッタル・プラデーシュ州の古都ヴァーラーナスィーに移し翻案した作品である。題名は「愛」という意味の「इश्क़...

Ramaiya Vastavaiya

 2013年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)で評判が良かった映画に「Ramaiya Vastavaiya」がある。2013年7月19日に公開されたヒンディー語映画だが、題名が「ラーマよ、来い...

D-Day

 1993年のボンベイ同時爆破事件の首謀者とされるダーウード・イブラーヒーム。ボンベイのアンダーワールドのドンで、ヒンディー語映画界にも多大な影響力を持っていたとされる。そして、ヒンディー語映画が最も好んで映画の題材とす...

Ship of Theseus

 ギリシア哲学に「テーセウスの船」というパラドックスがある。テーセウスはギリシア神話の英雄で、怪物ミーノータウロスを退治したことで有名だ。そのテーセウスが乗っていた木製の船は、彼の死後も保存されていたのだが、時が経つにつ...

Sixteen

 2013年7月12日公開の「Sixteen」は、16歳の少女3人を主人公にした青春群像劇である。実はインド映画では意外にこの種の映画は少ない。

Bhaag Milkha Bhaag

 先日、ヒンディー語映画界でもっとも権威のある映画賞であるフィルムフェア賞が発表された。インドに住んでいた頃は毎週ヒンディー語映画を観ていたため、フィルムフェア賞にノミネートされるほど重要な作品くらいは全て鑑賞済みである...

Lootera

 現在のヒンディー語映画界で最も注目すべきはアヌラーグ・カシヤプ監督とその周辺の映画人たちである。最近の新しい潮流は、必ずこの界隈から生まれて来ていると言っても過言ではない。アヌラーグ・カシヤプが何らかの形で関わっている...

Ghanchakkar

 興行成績などからヒンディー語映画の各年代表作をピックアップすると、どうしてもロマンス映画やアクション映画がリストアップされることが多くなるのだが、低予算映画にまで守備を広げると、意外に侮れないと感じるのがスリラー映画で...