Zokkomon

 2011年4月22日公開の「Zokkomon」は、子供向けのスーパーヒーロー映画である。インドのスーパーヒーロー映画といえば「Krrish」(2006年)が代表だが、子供がスーパーヒーローになるタイプの映画は初めてかも...

Teen Thay Bhai

 コメディー映画こそがインド映画の真髄である。映画が娯楽の王様である限り、映画は気の置けない友人や家族と共に鑑賞するためのものであり、その際にもっとも好まれるジャンルは自ずと気楽に楽しめるコメディーとなる。この不文律を意...

Thank You

 ヒンディー語コメディー映画の1ジャンルとして、複数の既婚男性がそれぞれの妻の目を欺いて浮気を同時進行するストーリーがある。「Masti」(2004年)、「No Entry」(2005年)、「Shaadi No.1」(2...

F.A.L.T.U.

 映画の裏方の中で、コレオグラファー(振付師)がここまで重視される映画界はインド以外にはなかなかないのではなかろうか。その理由はもちろん、インド映画において依然としてダンスが映画の重要な要素になっているからだ。もちろん監...

Game

 2011年2月末からクリケット・ワールドカップが開催されている影響で、ヒンディー語映画界は自粛モードに入っており、ここ1ヶ月間まともな新作は公開されなかった。だが、そのワールドカップも4月2日の決勝戦でもって終了するた...

Tanu Weds Manu

 2011年のヒンディー語映画界は滑り出し好調で良作が続いている。ただ、「Yamla Pagla Deewana」(2011年)を除き典型的娯楽映画がなく、この2ヶ月の公開作だけを見るとヒンディー語映画シーンは全く様変わ...

Urf Professor

 21世紀の最初の年である2001年は、ヒンディー語映画界にとって転機となる非常に重要な年だった。まずは何より「Gadar: Ek Prem Katha」と「Lagaan」のWブロックバスターヒットが話題になった年だった...

7 Khoon Maaf

 シェークスピアの「マクベス」と「オセロ」をインドの農村部に当てはめて巧みにヒンディー語映画化したヴィシャール・バールドワージ監督は、音楽監督から映画監督に転身した変わり種である他、子供向け映画の先駆者としても重要な人物...

Patiala House

 長らく「スポーツ映画はヒットしないというジンクス」が支配的だったヒンディー語映画界であったが、クリケットを題材にした時代劇「Lagaan」(2001年)の空前のヒットのおかげで、チラホラとスポーツ映画に挑戦するプロデュ...

Yeh Saali Zindagi

 メインストリームから多少外れてはいるが、コンスタントに渋い良作を作り続けている監督にスディール・ミシュラーがいる。最近では「Chameli」(2003年)や「Hazaaron Khwaishein Aisi」(2005...

Dil Toh Baccha Hai Ji

 「Page 3」(2005年)、「Traffic Signal」(2007年)、「Fashion」(2008年)などのリアリズム娯楽映画で名を馳せたマドゥル・バンダールカル監督は、意外にも本日(2011年1月28日)公...

Bhopali (USA)

 1984年12月3日未明、マディヤ・プラデーシュ州の州都ボーパールの近郊で稼働していた米ユニオンカーバイド社の農薬工場から有毒ガスが漏れ、3,500人以上の住民が死亡し、数万人の人々が後遺症を負った。この事故は世界最悪...