Madgaon Express

 クナール・ケームーは「Raja Hindustani」(1996年)などにおいて名子役として映画に出演し、「Kalyug」(2005年)で本格デビューした俳優だ。彼の出演作「Go Goa Gone」(2013年/邦題:...

Crakk

 2024年2月23日公開の「Crakk」は、韓国発のNetflixドラマ「イカゲーム」(2021年)とエクストリーム・スポーツを掛け合わせたようなサバイバル映画である。題名の「Crakk」とは英語の「Crack」のこと...

Rocket Gang

 近年、ヒンディー語映画ではダンスシーンが挿入されることが少なくなり、それに伴って今までヒンディー語映画のダンスシーンを支えてきたコレオグラファーやバックダンサーなどが職にあぶれているという話を耳にするようになった。その...

Thank God

 毎年10月~11月に祝われるディーワーリー祭はヒンドゥー教最大の祭礼のひとつだ。しかも富の女神ラクシュミーに関する祭りであり、インド人の経済活動がもっとも活発になる時期でもある。利益を最大化するため、ディーワーリー祭に...

Satyameva Jayate 2

 社会活動家アンナー・ハザーレーによるジャンロークパール運動と汚職撲滅運動が最高潮に盛り上がったのが2011年であった。そして、この運動を受けて2012年に立ち上がったのが庶民党(AAP)であり、以来、党首のアルヴィンド...

Bhuj: The Pride of India

 近年、ヒンディー語映画界で作られる戦争関連映画の着想源において、1971年の第三次印パ戦争が人気となっている。この戦争はインドの完勝に終わったため、戦勝の高揚感冷めやらない1970年代から80年代に掛けて、「Hindu...

Street Dancer 3D

 インド映画というと「歌って踊って」というイメージが強いが、本当に歌って踊ってばかりの映画というのは実は珍しい。必ずストーリーがあって、そこに歌と踊りが混ぜ込まれる。だが、振付師出身レモ・デスーザ監督の「ABCD」シリー...

Marjaavaan

 ヒンディー語映画界において、良質の音楽とセットの映画作りを心掛けているのがTシリーズである。元々音楽配給会社だったこともあり、映画を売る際の音楽の重要性をどこよりも理解している会社で、Tシリーズの関わる映画には音楽に並...

Batla House

 2008年9月13日、デリーの5ヶ所で連続して爆弾が爆発するテロ事件が発生し、インディアン・ムジャーヒディーン(IM)という組織が犯行声明を出した。デリー警察特別部(Special Cell)は南デリーのバトラー・ハウ...

Bharat

 どの国の歴史にもトラウマとなる出来事はある。日本史にとって最大のトラウマは第2次世界大戦の敗戦であることに大きな異論はないだろう。インドにとってのトラウマは、英国による約200年の植民地支配であり、1947年の印パ分離...

Stree

 カルナータカ州には「Nale Ba」という民間伝承が伝わっていると言う。とは言っても、そんなに古いものではなく、1990年代にバンガロール周辺の村々で広まったものである。「Nale Ba」とはカンナダ語で「明日来い」と...

Satyameva Jayate

 2011年に社会活動家アンナー・ハザーレーによってインド全国に飛び火した汚職撲滅運動は映画界にも多大な影響を与え、2010年代は汚職を題材にした映画や、汚職を撲滅しようとするヒーローが活躍する映画が目立つようになった。...