Arjun Patiala

 21世紀のインド映画界で起こった大きな変化のひとつに、地方言語の映画製作が活性化したことが挙げられる。インド映画界の御三家と言えば、ヒンディー語、タミル語、テルグ語であったが、21世紀に入り、ヒンディー語の方言であるボ...

Kalank

 1990年代、「Saajan」(1991年)や「Khal Nayak」(1993年)など多数の共演作があるサンジャイ・ダットとマードゥリー・ディークシトが恋仲にあったのは公然の秘密であった。だが、1993年のボンベイ連...

Luka Chuppi

 インドではまだまだ男女の間の垣根が高く、未婚の男女に対する制約も厳しい。結婚前の男女が同棲することは社会がなかなか許さない。それでも、ヒンディー語映画は同棲の問題を扱い続けている。最も早い例は「Salaam Namas...

Stree

 カルナータカ州には「Nale Ba」という民間伝承が伝わっていると言う。とは言っても、そんなに古いものではなく、1990年代にバンガロール周辺の村々で広まったものである。「Nale Ba」とはカンナダ語で「明日来い」と...

Bareilly Ki Barfi

 ヒンディー語映画の製作拠点はマハーラーシュトラ州ムンバイーだが、ヒンディー語の本拠地はウッタル・プラデーシュ州などの北インドである。このねじれが、ヒンディー語映画にもねじれをもたらしていた。例えば、ヒンディー語映画はム...

Raabta

 インド映画に特徴的なストーリー・パターンに輪廻転生モノがある。インド人の8割が信仰するヒンドゥー教は基本的に輪廻転生を信じている。前世からあって現世があり、そして現世の後には来世がある。映画に生まれ変わりを盛り込むこと...

Dilwale

 ローヒト・シェッティーと言えば、ヒンディー語映画界において数々のヒット作を送り出して来たヒットメーカーである。アクション映画とコメディー映画が持ち味で、どちらかと言えば細かいことを無視した大味な作品を作る映画監督だ。メ...

Heropanti

 ヒンディー語映画界はファミリービジネスの傾向が強く、制作者側にしろ俳優にしろ、2世・3世が有利な世界となっている。ただ、特にスター俳優や有名プロデューサーの子供に生まれたからと言って、映画界において必ずしも成功が約束さ...