Revolver Rani

 完全に男優優位のヒンディー語映画界において、最近女優の活躍が目立って来ている。女優の活躍、と言うのは具体的には女性が主人公の映画において女優が主演を務めることだ。一昔前のヒンディー語映画界では、女優で客が呼び込めないた...

Queen

 ヒンディー語映画界は伝統的にヒーロー中心主義だ。映画制作の段階から興行成績に至るまで、全てのキャストの中で主演男優(ヒーロー)が絶対無二の存在と言っていいほど重視されており、女優は主演(ヒロイン)と言えども二次的な扱い...

Krrish 3

 21世紀に入り、ヒンディー語映画のジャンルはハリウッド映画を後追いする形で多様化して来たが、その中でも既にジャンルとして完全に確立したと言えるもののひとつがサイエンスフィクション、いわゆるSFである。未来へ行ったり、宇...

Shootout at Wadala

 インドの警察用語に「エンカウンター(encounter)」がある。直訳すれば「遭遇」であるが、インドでは警察がギャングやテロリストを特に銃撃によって殺害することを言う。名目上は、犯罪者を逮捕しようとしたところ、武装して...

Tezz

 「Hera Pheri」(2000年)や「Malamaal Weekly」(2006年)など、ハチャメチャ・コメディー映画を得意とするプリヤダルシャン監督であるが、コメディー以外にも様々なジャンルの映画を作っており、非...

Rascals

 ベテラン俳優が監督業やプロデューサー業に進出するのはヒンディー語映画界でも別段珍しいことではなく、アーミル・カーン、シャールク・カーン、アニル・カプール、アジャイ・デーヴガン、サイフ・アリー・カーン、アクシャイ・クマー...

Double Dhamaal

 2007年に「Dhamaal」と言うコメディー映画がありセミヒットとなった。2007年のヒンディー語映画界は「Om Shanti Om」、「Chak De! India」、「Jab We Met」などに代表されるように...

Ready

 人間には本当に運気や運勢というものがあって、それが昇り調子のときもあれば下り調子のときもあるものであろうか?ヒンディー語映画スターたち一人一人のキャリアを見ていても、絶好調の時期と不調の時期というのがあるように思える。...

Game

 2011年2月末からクリケット・ワールドカップが開催されている影響で、ヒンディー語映画界は自粛モードに入っており、ここ1ヶ月間まともな新作は公開されなかった。だが、そのワールドカップも4月2日の決勝戦でもって終了するた...

Tanu Weds Manu

 2011年のヒンディー語映画界は滑り出し好調で良作が続いている。ただ、「Yamla Pagla Deewana」(2011年)を除き典型的娯楽映画がなく、この2ヶ月の公開作だけを見るとヒンディー語映画シーンは全く様変わ...

No Problem

 「No Entry」(2005年)、「Welcome」(2007年)、「Singh Is Kinng」(2008年)などのコメディー映画の大ヒットで、一躍ヒンディー語映画界の「新コメディーの帝王」に名乗りを上げたアニー...

Once Upon a Time in Mumbaai

 偶然だろうが、今年のヒンディー語映画は、過去のムンバイーの暗部、つまりスラムやアンダーワールドを題材にした映画の公開が続いている。1980年代のスラムを舞台とした「Striker」(2010年)、1982年の繊維工場ス...