Murder Mubarak

 2024年3月15日からNetflixで配信開始された「Murder Mubarak(殺人おめでとう)」は、インド人作家アヌジャー・チャウハーン作のミステリー小説「Club You To Death」(2021年)を映...

Bhediya

 ヒンディー語映画界におけるホラー映画の発展史は興味深いトピックだ。元々「マサーラー映画」と呼ばれ、あらゆる娯楽要素が詰め込まれた映画作りが行われてきたが、1990年代にラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督が先駆けとなって...

Dasvi

 2022年4月7日からNetflixで配信開始された「Dasvi」は、政治ドラマかと思いきや教育の重要性を謳った変化球の作品だ。「Go Goa Gone」(2013年/邦題:インド・オブ・ザ・デッド)や「Hindi M...

Hum Do Hamare Do

 日本で「親ガチャ」と言葉が不気味な流行を見せている。「子供は親を選べない」、「人生は生まれる親で決まる不平等な運ゲーだ」という意味であろう。だが、2021年10月29日からDisney+ Hotstarで配信開始された...

Shiddat

 世界で難民の密入国問題が取り沙汰されるようになって久しい。難民となってヨーロッパ諸国に流入する人々は、アフリカ、シリア、イラク、アフガーニスターンなどが多いイメージだ。その中に果たしてインド人がどのくらい含まれているの...

Mimi

 インドでは代理母出産ビジネスが一大産業だった。2002年に合法化されて以来、特に子供のいない外国人夫婦が安価なインド人女性の子宮を求めてやって来ていた。2010年代には商業目的での代理母に段階的に制限が設けられ、現在で...

Roohi

 インド初のゾンビ・コメディーとして大々的に売り出され、日本でも「インド・オブ・ザ・デッド」の邦題と共に一般公開された「Go Goa Gone」(2013年)は、力技で観客を怖がらせることに終始していたインド製ホラー映画...

Angrezi Medium

 インドの熾烈なお受験戦争を題材にしたブラックコメディー映画「Hindi Medium」(2017年)は高い評価を受け、日本でも「ヒンディー・ミディアム」の邦題と共に劇場一般公開された。プロデューサーのディネーシュ・ヴィ...

Love Aaj Kal (2020)

 ヒンディー語映画界にロマンス映画の名手は多いが、その筆頭といえば、ここ10年以上はイムティヤーズ・アリー監督ということになる。「Jab We Met」(2007年)以来、彼はヒンディー語映画界においてロマンス映画の定義...

Bala

 世の中に完璧な人はそうおらず、人はそれぞれ自身の何らかのことにコンプレックスを抱いているものだが、そのコンプレックスを逆手に取って、もしくはそのコンプレックスを助長することによって、金儲けをしようとする業者も多い。割と...

Made in China

 隣り合う二大国であるインドと中国は国境紛争を抱えており、1962年には戦争もしている。また、中国は、インドと犬猿の仲であるパーキスターンの全天候型パートナーでもある。そんなこともあって二国間関係は必ずしも良好ではないが...

Arjun Patiala

 21世紀のインド映画界で起こった大きな変化のひとつに、地方言語の映画製作が活性化したことが挙げられる。インド映画界の御三家と言えば、ヒンディー語、タミル語、テルグ語であったが、21世紀に入り、ヒンディー語の方言であるボ...