Prem Ratan Dhan Payo

 インドでは年に何回かお祭りシーズンがあり、それに合わせて大予算型映画が投じられることが多い。ヒンドゥー教の祭りとしては、10月頃のダシャハラー、11月頃のディーワーリー、3月頃のホーリーが最も重要であり、これらの祭日を...

Tanu Weds Manu Returns

 現在、ヒンディー語映画界で、高い演技力を持っていると同時に、最も興行的に信頼できる女優となったカンガナー・ラーナーウト。この方向ではヴィディヤー・バーランと肩を並べるまでになった。「Queen」(2014年)の大ヒット...

Chor Chor Super Chor

 2013年8月2日公開の「Chor Chor Super Chor」は、泥棒を主人公にした、いわゆるコン映画である。「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるが、コン映画は、泥棒が鮮やかに物を盗んだり、詐欺師が人を見事に騙...

Dabangg 2

 南インドのヒット映画をリメイクしたヒンディー語は昔から少なくなかったのだが、特にここ最近はその種の映画が非常に目立つようになった。中でもアクション映画が人気で、「Ghajini」(2008年)、「Wanted」(200...

Not A Love Story

 ヒンディー語映画界の問題児ラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督は最近趣味に走りすぎて外してばかりであるが、またひとつ問題作をリリースして来た。2008年のニーラジ・グローヴァー殺人事件をベースにした「Not A Love...

Teen Thay Bhai

 コメディー映画こそがインド映画の真髄である。映画が娯楽の王様である限り、映画は気の置けない友人や家族と共に鑑賞するためのものであり、その際にもっとも好まれるジャンルは自ずと気楽に楽しめるコメディーとなる。この不文律を意...

Tanu Weds Manu

 2011年のヒンディー語映画界は滑り出し好調で良作が続いている。ただ、「Yamla Pagla Deewana」(2011年)を除き典型的娯楽映画がなく、この2ヶ月の公開作だけを見るとヒンディー語映画シーンは全く様変わ...

Gulaal

 ヒンディー語映画界の中で異彩を放つ映画監督・脚本家のアヌラーグ・カシヤプ。2月に「Dev. D」(2009年)をヒットさせたと思ったら、その1ヶ月後の2009年3月13日にもう次回作が公開された。「Gulaal」である...

13-B

 ヒンディー語映画がホラー映画というジャンルに真剣に取り組み始めたのは、「Raaz」(2002年)以降である。その間、様々なスタイルのホラー映画が作られて来た。中には全くの失敗作もあったのだが、次第にヒンディー語映画界の...

Delhi-6

 ヒンディー語映画界では近年、急にデリーを舞台にした映画がいくつも作られるようになった。以前からデリーで部分的にロケが行われた映画はあったのだが、デリーを単なるインドの首都としてではなく、生きた街として心からの愛情と共に...

Shaurya

 最近インド映画のDVDがやたらと安くなった。かつては1枚1,000ルピー以上していたものだが、今では30ルピー前後で手に入るタイトルがたくさん出て来た。はっきり言って音楽CDよりも安い。DVD価格破壊の張本人が、モーゼ...

1971

 「1971」は、2007年3月9日公開のヒンディー語映画だ。インドで「1971」といえば、1971年の第三次印パ戦争を指す。東パーキスターンの独立運動に端を発したこの戦争はインドの完全勝利に終わり、結果としてバングラデ...