Udta Punjab

 「Udta Punjab」は、2017年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)でオープニング作品に選ばれた映画である。邦題は「フライング・パンジャーブ」となった。原題の「Udta」は「飛ぶ」とい...

Shaandaar

 インドの伝統的な結婚式は1週間続き、その間、様々な儀式が執り行われる。その様子をずっと追った映画もいくつか作られており、インド文化を知るためにはいい教材となる。このジャンルでもっとも有名なヒンディー語映画は1990年代...

Masaan

 近年、ウッタル・プラデーシュ(UP)州でロケが行われたヒンディー語映画が増加している。ともすると、ヒンディー語圏外に位置するムンバイーに偏りがちだったヒンディー語映画界が、真のヒンディー語圏である北インドに関心を向ける...

Bombay Velvet

 カラン・ジョーハルとアヌラーグ・カシヤプは、正反対のベクトルの映画作りを行う映画監督だった。カランは大衆娯楽志向であり、大予算型マルチスター映画を得意とする。特に彼の監督デビュー作「Kuch Kuch Hota Hai...

Ugly

 ヒンディー語映画界に才能ある監督は多いが、新しい運動の旗手と呼べる監督はアヌラーグ・カシヤプ監督をおいて他にいない。「Dev. D」(2009年)や「Gangs of Wasseypur」(2012年)など、自身も優れ...

Happy New Year

 ヒンディー語映画界が誇る女性監督ファラー・カーンの最大の功績は、女性でも娯楽映画を作り、成功させられるということを証明したことであろう。ヒンディー語映画は元来、男性中心主義で動いており、女性はカメラの前にいようと裏にい...

Tigers

 2017年3月4日から日本で劇場一般公開された「汚れたミルク あるセールスマンの告発」は、国際的な食品メーカーであるネスレ社が販売する粉ミルクによる健康被害を告発した映画である。原題は「Tigers」であり、プレミア上...

Bhoothnath Returns

 2014年4月11日公開の「Bhoothnath Returns」は、その題名の通り、「Bhoothnath」(2008年)の続編である。インドの続編映画はストーリー上のつながりがないことが多いのだが、この「Bhoot...

Queen

 ヒンディー語映画界は伝統的にヒーロー中心主義だ。映画制作の段階から興行成績に至るまで、全てのキャストの中で主演男優(ヒーロー)が絶対無二の存在と言っていいほど重視されており、女優は主演(ヒロイン)と言えども二次的な扱い...

Hasee Toh Phasee

 近年、ヒンディー語の恋愛映画は、女性側が主導権を握ることが多くなって来ているように感じる。しかも、強烈なキャラのヒロインが映画の中心にいて、ヒーローを含めた周囲をかき回すという展開が増えている。おそらく、その先駆けとな...

That Day After Everyday

 2012年12月にデリーで起こった集団強姦事件(いわゆるニルバヤー事件)は、インドのみならず世界中に衝撃を与えた。元々デリーは「レイプ首都」という不名誉なあだ名で呼ばれており、新聞を開けば毎日必ずどこかで誰かがレイプさ...

The Lunchbox

 「The Lunchbox」は、インドでは2013年9月20日に公開された映画である。基本的に台詞はヒンディー語で、英語やマラーティー語の台詞もあるが、ヒンディー語映画としてしまってもいいだろう。日本公開時の邦題は「め...