Dishoom

 「Student of the Year」(2012年/邦題:スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!)でデビューし、現在のヒンディー語映画界を代表する若手スターとして活躍しているヴァルン・ダワンは、他の大...

Housefull 3

 しばしば、「脳みそを家に置いて楽しむべし」とされるインド映画の中でも、コメディー映画は特に脳みそ空っぽで楽しむべきジャンルだと一般に考えられる。だが、(日本の状況はさておき)コメディアンというのは最も知性を必要とする職...

Airlift

 1990年、イラクがクウェートに侵攻し、湾岸戦争に発展した。今から考えると、この事件は21世紀の国際社会及び日本に大きな影響を与えた。冷戦終結、パレスチナ問題の顕在化、アル・カーイダの台頭、原油価格の高騰、日本のバブル...

Singh Is Bliing

 「Singh Is Kinng」(2008年)といえば、アニース・バズミー監督、アクシャイ・クマール主演の大ヒットコメディー映画である。それとよく似た題名の映画が2015年10月2日公開の「Singh Is Bliin...

Gabbar Is Back

 勧善懲悪はインドのアクション映画の基本である。巨悪に敢然と立ち向かう無敵のヒーロー像は過去に何度も繰り返し増産されて来た。しかしながら、この「勧善懲悪」が、決まり切ったストーリーの典型として、インド映画の弱点に数えられ...

Brothers

 日本でもJリーグが成功したことでサッカーの底上げが実現し、他のスポーツにも数々の「リーグ」が誕生したように、インドでも、2008年にローンチされたクリケットのインディアン・プレミアリーグが成功したことで、様々なスポーツ...

Baby

 2011年5月2日にパーキスターンのアボッターバードでアルカーイダの司令官ウサーマ・ビン・ラーディンが米国海軍特殊部隊による急襲によって殺害される事件が起こった。9/11事件の首謀者とされる人物の死は世界中に大きな衝撃...

The Shaukeens

 長年、現地でインド映画を観てきて、「インド映画の真髄はコメディー映画である」と喝破した。インドでは未だに映画は娯楽の王様であり、娯楽の王道はコメディーである。インド映画の存在意義はまず第一にコメディーにあり、インド映画...

Entertainment

 インドでは映画は何よりもまず先に娯楽のためのものであり、娯楽の中心は笑いである。インド映画にはコメディー映画の長い伝統があり、人々に愛されている。僕はコメディーをインド映画の真髄と考えている。しかしながら、コメディーは...

Holiday

 アーミル・カーン主演の「Ghajini」(2008年)は、しばらくまともなアクション映画がなかったヒンディー語映画界にアクション映画への回帰を促したと同時に、「100カロール・クラブ」というコンセプトの創出や南インド映...

Boss

 2013年10月16日公開の「Boss」は、マラヤーラム語のヒット映画「Pokkiri Raja」のヒンディー語リメイクである。

Once Upon Ay Time in Mumbaai Dobaara!

 ヒンディー語映画界が好んで取り上げて来ている題材にダーウード・イブラーヒームがある。ダーウードは1980年代から90年代に掛けてムンバイーの裏社会を支配したマフィア「Dカンパニー」のドンであり、1993年のムンバイー同...