Laapataa Ladies

 キラン・ラーオは元夫アーミル・カーンと共に多くの映画をプロデュースしてきたが、自身が監督したのは「Dhobi Ghat」(2011年)だけだった。その彼女が12年振りに撮ったのが「Laapataa Ladies(行方不...

Salaam Venky

 安楽死や尊厳死を主題にしたヒンディー語映画というと、サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督の「Guzaarish」(2010年)が有名だ。リティク・ローシャン演じる手品師イーサンは、手品の失敗により首下麻痺になり、尊厳...

Laal Singh Chaddha

 ヒンディー語映画界で「3カーン」の一角を担い、その完璧主義的な役作りから「ミスター・パーフェクト」と賞賛されているスター俳優アーミル・カーンの主演作は、世界的な新型コロナウイルスの流行による映画の公開や撮影の中断が原因...

Koi Jaane Na

 アミーン・ハージーと言えば、インド映画史の分水嶺となった金字塔「Lagaan」(2001年)にバーガー役で出演していた俳優である。その後もいくつかの映画に俳優として出演していたのだが、「Lagaan」ほどの注目を浴びる...

Rubaru Roshni

 ヒンディー語映画のスター俳優であるアーミル・カーンは、2012年から14年の間に「Satyamev Jayate」というTV番組のプレゼンターを務め、インド社会の数々の問題を取り上げて、人々の間に意識改革を促した。国内...

Thugs of Hindostan

 インド映画界は言語ごとに独立しているが、相互に影響も及ぼし合っている。ヒンディー語映画産業はインド最大規模であり、他の映画界に及ぼす影響も甚大であるが、他の映画界から人材やアイデアを吸収するのも早い。南インド映画(主に...

Secret Superstar

 日本と同様にインドでもYouTubeは言わずもがな人気で、YouTubeでの動画投稿をきっかけに有名となる例も増えている。その元祖と言えば、2011年から映画音楽のカバー動画を投稿し始め、その歌唱力がセンセーションを巻...

Dangal

 インドのスポーツ業界ではクリケットが一強状態にあり、それがその他のスポーツの発展を阻害してきた。ただ、クリケットはオリンピックの種目になっておらず、国際的なスポーツ大会が開催されると、それ以外のスポーツにも一時的にスポ...

Dil Dhadakne Do

 女性監督の台頭は、近年のヒンディー語映画界における明るいトピックのひとつだ。決して女性監督が過去に存在しなかった訳ではないが、娯楽・商業映画の路線で堂々と勝負する女性監督に乏しかった。その状況に一石を投じたのが「Om ...

PK

 現在、ヒンディー語映画界でもっとも尊敬を集めている映画監督と言えばラージクマール・ヒラーニーだ。比較的寡作ながら、「Munna Bhai M.B.B.S.」(2003年)、「Lage Raho Munna Bhai」(...

Dhoom: 3

 ヒンディー語映画は21世紀に入り劇的な変化を遂げて来たが、その中でひとつの新しい傾向として定着したのが、続編の制作である。ハリウッド映画などではヒット映画の続編は既に食傷気味なほどお馴染みの慣習であるが、ヒンディー語映...