パルダー

 「パルダー」の第一義は「カーテン」または「視界を遮断するもの」という意味だ。ヒンディー語では「परदा」または「पर्दा」と綴る。英語では「purdah」と表記されることが多い。

古い貨幣単位

 インドで現在使われている貨幣単位は「ルピー(Rupee)」である。既にほとんど目にする機会がなくなっているが、時々「パイサー(Paisa)」という単位も耳にする。1957年以降は100パイサーが1ルピーの換算になる。現...

बोरियत

 ヒンディー語の接尾辞に「-इयतイヤト」がある。より正確にいえばペルシア語に由来する接尾辞であり、それ故にペルシア語を通して借用されたアラビア語・ペルシア語系の語彙と相性がいい。接続した名詞や形容詞を抽象名詞化する働き...

お元気ですか?

 人と出会ったときにまず最初に尋ねるのは相手の調子だ。ヒンディー語の会話でも、「नमस्तेナマステー」などの出会い頭の挨拶を済ませた後は、「お元気ですか?」「ご機嫌いかがですか?」にあたる次の挨拶をお互いに交わすのが通...

BNS(新インド刑法)

 2024年7月1日に「Bharatiya Nyaya Sanhita(BNS)」が施行された。これをヒンディー語で書くと「भारतीय न्याय संहिताバーラティーヤ ニャーヤ サンヒター」になるが、その意味は...

非現実的な仮定表現

 英語の文法を習う際、最後の方に仮定法というものを習う。直説法の対義語になり、仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法現在などに細分化される。仮定法過去は現在の事実とは異なる願望や空想などを述べる文型であり、「~だったら~なの...

ナーギン

 特に欧米に流布しているインドのステレオタイプに「蛇使いの国(The Land of Snake Charmers)」がある。現在では動物愛護の観点から巷で蛇使いを目にする機会は減ったが、一昔前のインドの観光地には確かに...

UPSC

 2000年問題以来、インドが国際的に「IT大国」のイメージを確立する中で、IT産業を支えるITエンジニアはインド人に人気の職業として日本のメディアに取り上げられることが多くなった。それに伴い、多数の優秀なITエンジニア...

ラギング

 インドの学園モノ映画を観ていると、しばしば上級生が新入生に対し理不尽な行動を取らせているシーンに出くわす。集められた新入生が先輩たちの命令により裸にさせられたり、芸をさせられたり、異性に告白をさせられたりする。これはイ...

アヨーディヤー問題

 2024年1月22日(月)、ウッタル・プラデーシュ州アヨーディヤー(Ayodhya)に建立中のラーム生誕地寺院(Sree Ram Janmabhoomi Temple)にて、ナレーンドラ・モーディー首相主宰の下、ラーム...

ラブ・ジハード

 「ジハード」というアラビア語の単語は、2001年の9/11事件以降、急速に世界中に広まった。日本語でもそのまま「ジハード」で通用するようになって久しいが、「聖戦」と訳されることも多い。世間の一般的な認識では、イスラーム...

油を売る、油を買う

 日本語には「油を売る」という慣用句がある。文字通りの意味で使われることは現代社会ではほとんどなく、「無駄なことをしてサボる」ような意味で使われることが大半だ。たとえば、遅刻して来た人に対して「どこで油を売ってたんだ?」...