13-B

 ヒンディー語映画がホラー映画というジャンルに真剣に取り組み始めたのは、「Raaz」(2002年)以降である。その間、様々なスタイルのホラー映画が作られて来た。中には全くの失敗作もあったのだが、次第にヒンディー語映画界の...

Dhoondte Reh Jaaoge

 数日前から新聞に奇妙な広告が出始めた。ヒンディー語映画の過去のヒット作のポスターのパロディーのような広告なのである。2009年3月6日公開の新作映画「Dhoondte Reh Jaoge」の広告であった。しかも、有名人...

Siddharth: The Prisoner

 先週の「Delhi-6」(2009年)を一区切りとして、ヒンディー語映画界ではしばらく話題作の公開が途切れることになりそうだ。今週から3ヶ月ほどは中小規模の映画の公開が続く。3月は日本で言うセンター試験の時期であるし、...

Delhi-6

 ヒンディー語映画界では近年、急にデリーを舞台にした映画がいくつも作られるようになった。以前からデリーで部分的にロケが行われた映画はあったのだが、デリーを単なるインドの首都としてではなく、生きた街として心からの愛情と共に...

The Stoneman Murders

 2009年2月13日公開のヒンディー語映画「The Stoneman Murders」は、1983年にボンベイ(現ムンバイー)で起きた連続殺人事件をテーマにした映画である。ニヒルな演技に定評のあるケー・ケー・メーナンが...

Jugaad

 数年前からデリー市民を恐怖のどん底に陥れているのが、デリー市局(MCD)によるシーリングとデモリッションである。シーリングとは違法建築を封鎖してしまうことで、デモリッションは違法建築を破壊してしまうことだ。デリーの都市...

Billu

 ヒンディー語映画界では、話題作公開直前のゴタゴタはもはや日常茶飯事となっている。昨年だけでも、「Jodhaa Akbar」(2008年)にラージプート・コミュニティーが、「Krazzy 4」(2008年)に作詞家ラーム...

Dev. D

 先日公開された映画「Luck By Chance」(2009年)にも本人役で特別出演していたアヌラーグ・カシヤプは、常に斬新な映画を送り出すことで知られた脚本家・監督であり、彼の関わる映画は無視できない。アヌラーグ・カ...

Victory

 同日に公開された映画が偶然似通ってしまうということはインドで時々あることである。その最たる例が、2002年のバガト・スィン映画同時公開事件だ。バガト・スィンとは、国会議事堂で爆弾を爆発させた罪により1931年に絞首刑に...

Luck by Chance

 ヒンディー語映画界では、映画産業の様々な側面を題材にした映画がコンスタントに作られている。「Om Shanti Om」(2007年)や「Khoya Khoya Chand」(2007年)は過去や現在のヒンディー語映画界...

Slumdog Millionaire (UK)

 ダニー・ボイルといったら、新感覚の映像を引っさげて登場した映画「トレインスポッティング」(1996年)の監督として有名だ。同映画は当時若者の間で大いに流行し、映画好きだった僕も完全にその世代の人間である。そのダニー・ボ...

Raaz: The Mystery Continues

 2002年、「Raaz」という映画が公開された。この映画は、高い露出度(いわゆるスキンショー)とホラーという2つの意味において、その後しばらくヒンディー語映画のトレンドを決定付けた重要な作品である。それまでヒンディー語...