OTT

 20世紀末に登場し、2000年代にインド映画の劇的な変化を促したのがマルチプレックスだとしたら、2010年前後に現れ、2020年代にインド映画の在り方を大きく変化させたのがOTTであった。

モンスーン

 インド亜大陸の大半はモンスーン(季節風)の影響を受けるモンスーン気候に属しており、その季節は大まかに、雨が多い雨季と、ほとんど雨が降らない乾季の2つに分かれている。インドでは「モンスーン(Monsoon)」という言葉は...

マルチプレックス

 21世紀にインド映画は大きな変貌を遂げたが、その大きな原動力のひとつになったのが「マルチプレックス(Multiplex)」である。本サイトでも頻出する用語なので、是非押さえておいていただきたい。

サンスクリット語

 サンスクリット語は、ヒンディー語をはじめとした北インド諸語の祖となる古典語である。ギリシアの古代ギリシア語、イランのアヴェスター語などと近縁関係にあり、インド・ヨーロッパ語族と呼ばれる世界最大の言語グループの中で重要な...

上映時間

 インド映画に対する一般的な日本人の先入観のひとつに「長い」がある。インド映画はとにかく長いイメージを持たれており、それがインド映画に対するネガティブな印象につながっている恐れがある。TikTokや「ファスト映画」全盛の...

ナンバープレート

 インドの公道を走行する車両には、日本と同様にナンバープレートが付いている。映画の話にナンバープレートがなぜ関係しているのか不思議に思う読者がいるかもしれないが、ナンバープレートはインドの映画メーカーたちがこだわっている...

続編

 米国映画界などではヒット映画の続編、いわゆる「~2」が作られるのはかなり前から一般的な慣習だったが、意外なことに、ヒンディー語映画界では長らく特定の映画の続編を作るという発想がなかた。

恋愛映画の法則

 インド映画の定番ジャンルはロマンスだ。典型的なインドのロマンス映画は、男女が出会い、恋に落ちるが、家族の反対など何らかの障害に直面し、それを乗り越えて最後には結婚するという筋書きになる。

コレオグラファー

 歌と踊りを最大の特徴とするインド映画では、ダンスシーンの責任者である「コレオグラファー(Choreographer)」と呼ばれる専門家が起用されるのが常である。たまに「Director of Choreography」...

プレイバックシンガー

 インド映画に歌と踊りは欠かせず、インドの映画スターは踊りが踊れなければ務まらないが、実は歌は下手でも構わない。なぜならインド映画業界には「プレイバックシンガー(Playback Singer)」というシステムが定着して...

州と連邦直轄地

 インドには28の州(State)と8の連邦直轄地(Union Territory/UT)がある。州と連邦直轄地の違いは、規模と自治の度合いにある。州は一般に面積が広く、選挙で州議会議員(Member of the Le...