Xuan Zang (China)

 玄奘の名前は日本でも有名だ。中国が隋の支配下にあった頃に生まれ、隋が滅んで唐に移り変わった後に活躍した僧侶で、7世紀にインドまで旅して仏典を中国に持ち帰り、中国語に翻訳したことで知られている。彼はインド旅行記「大唐西域...

Baaghi

 スター俳優にとって、代表作と呼べる作品を持つことは非常に大事だ。それがシリーズ物ならばなおのこと良い。シリーズ化されるためには第1作をヒットさせなければならず、それが自信の主演作として何作も続くとなれば、スターパワーの...

Mango Dreams (USA)

 三輪タクシーのオートリクシャーはインドの街に欠かせない市内交通手段だ。多くの外国人旅行者にとってもオートリクシャーはインド旅行の忘れられない思い出の一部になりがちだ。いい思い出も悪い思い出も含めて、であるが、何にしろオ...

Nil Battey Sannata

 ヒンディー語映画の2010年代は女性の10年代だが、それは女性が主人公の映画が増えたことだけを意味しない。女性同士の関係についても多様なアプローチがなされ、典型的な母娘や嫁姑に留まらない、よりリアリスティックな関係がス...

Santa Banta Pvt. Ltd.

 インディアン・ジョークの主人公はスィク教徒であることが多い。スィク教徒は、ターバンをかぶって髭を生やした特徴的な外見をしており、しかも概して陽気で脳天気な性格をしていることから、ジョークの主人公に適任と考えられていると...

Laal Rang

 映画に登場するマフィアが密売するものと言えば麻薬や武器が有名だが、インドではどうも血液も密売の対象となっているようである。2016年4月22日公開の「Laal Rang(赤い色)」は、血液の違法な売買を題材にしたハード...

Fan

 ダブルロール(一人二役)はインドで好まれる演技的ギミックだ。監督が俳優にさせるのか、俳優が選んでいるのか、それは分からないが、多くの俳優がキャリアアップの過程の中でダブルロールに挑戦する。双子・兄弟姉妹であったり、親子...

Maalik (Pakistan)

 2016年4月8日公開のパーキスターン映画「Maalik(主)」は、パーキスターン映画界が放つ渾身のアクションスリラー映画である。検閲を通ったにもかかわらず、後からパーキスターン政府によって上映禁止措置が取られたことで...

Ki & Ka

 男性と女性の体が入れ替わるというファンタジーは、日本映画に限っても、児童文学「おれがあいつであいつがおれで」原作の「転校生」(1982年)から新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」(2006年)まで、いくつも例があり、目...