Welcome Back

 2007年に「Welcome」というコメディー映画が公開された。監督は「Singh Is Kinng」(2008年)などのアニーズ・バズミー。この監督は好んでコメディー映画を作っているが、ヒンディー語映画界で「コメディ...

Main Naastik Hoon

 2015年8月29日公開の短編映画「Main Naastik Hoon(私は無神論者だ)」は、敬虔なイスラーム教徒の視点から宗教とは何かを問う小品である。監督はモイーン・カーン。キャストはラーガヴ・ラージなど。

Baankey ki Crazy Baraat

 「Hum Aapke Hain Koun..!」(1994年)はインド式結婚式の一部始終を追った映画で、インド映画史に残る大ヒット作になった。結婚式は映画の強力なコンテンツとなり、その後も結婚式を様々な角度から捉えた映...

Kaun Kitney Paani Mein

 インドは多くの問題を抱えているが、水もそのひとつだ。工場排水や生活排水などによる河川の汚染、灌漑の未整備に起因するモンスーン頼みの農業、規制なき井戸掘削・汲み上げによる地下水の水位低下、劣悪な上下水道インフラ、水不足に...

Phantom

 2008年11月26日。インド人にとって忘れられない日だ。当時インドに住んでいた僕にとっても。それは、ムンバイー同時多発テロが起こった日。パーキスターンから海路、ムンバイーに上陸した10人のテロリストが、市街地で殺戮の...

Manjhi: The Mountain Man

 実話を元にした映画は、どこの国でも、いつの時代でも、人々の関心を引くものだ。ヒンディー語映画界にも「実話映画」の系譜がある。実話をどこまで忠実に再現するか、物語をどのように味付けするか、などは監督の裁量により異なって来...

Gour Hari Dastaan

 英領インド時代にインド独立のために戦ったフリーダムファイターたちの伝記映画は数多く作られているが、2015年8月14日公開の「Gour Hari Dastaan(ゴウル・ハリ・ダースの物語)」は、インド独立後に「フリー...

Jaanisaar

 レーカー主演の名作「Umrao Jaan」(1981年)を撮ったことでヒンディー語映画史に永遠に名を刻むことになったムザッファル・アリー監督は、アワド地方コートワーラー藩王の家系に生まれた王族であり、芸術家である。映画...

Bangistan

 インドが誇る宗教家にスワーミー・ヴィヴェーカーナンダがいる。ヴィヴェーカーナンダは1893年にシカゴで開催された万国宗教会議にて、あらゆる宗教はひとつであるとし、普遍宗教のコンセプトを説いた。

Drishyam (Hindi)

 ヒンディー語映画は舞台の上でも裏でも基本的に男中心の世界であり、主人公も悪役も男性であることがほとんどだ。その中で女性もしくは女優は、たとえ肩書きが「ヒロイン」であったとしても、添え物に過ぎない扱いを受けて来た。しかし...

aisa yeh jahaan

Aisa Yeh Jahaan

 2015年7月24日公開のヒンディー語映画「Aisa Yeh Jahaan(世界はこのようだ)」のキャッチコピーは「インド初のカーボンニュートラル映画」だ。「カーボンニュートラル」とは、日本の環境省によると「削減が困難...

Masaan

 近年、ウッタル・プラデーシュ(UP)州でロケが行われたヒンディー語映画が増加している。ともすると、ヒンディー語圏外に位置するムンバイーに偏りがちだったヒンディー語映画界が、真のヒンディー語圏である北インドに関心を向ける...