2011年4月
Teen Thay Bhai
コメディー映画こそがインド映画の真髄である。映画が娯楽の王様である限り、映画は気の置けない友人や家族と共に鑑賞するためのものであり、その際にもっとも好まれるジャンルは自ずと気楽に楽しめるコメディーとなる。この不文律を意...
F.A.L.T.U.
映画の裏方の中で、コレオグラファー(振付師)がここまで重視される映画界はインド以外にはなかなかないのではなかろうか。その理由はもちろん、インド映画において依然としてダンスが映画の重要な要素になっているからだ。もちろん監...
Tanu Weds Manu
2011年のヒンディー語映画界は滑り出し好調で良作が続いている。ただ、「Yamla Pagla Deewana」(2011年)を除き典型的娯楽映画がなく、この2ヶ月の公開作だけを見るとヒンディー語映画シーンは全く様変わ...
7 Khoon Maaf
シェークスピアの「マクベス」と「オセロ」をインドの農村部に当てはめて巧みにヒンディー語映画化したヴィシャール・バールドワージ監督は、音楽監督から映画監督に転身した変わり種である他、子供向け映画の先駆者としても重要な人物...
Patiala House
長らく「スポーツ映画はヒットしないというジンクス」が支配的だったヒンディー語映画界であったが、クリケットを題材にした時代劇「Lagaan」(2001年/邦題:ラガーン クリケット風雲録)の空前のヒットのおかげで、チラホ...
Yeh Saali Zindagi
メインストリームから多少外れてはいるが、コンスタントに渋い良作を作り続けている監督にスディール・ミシュラーがいる。最近では「Chameli」(2003年)や「Hazaaron Khwaishein Aisi」(2005...
Dil Toh Baccha Hai Ji
「Page 3」(2005年)、「Traffic Signal」(2007年)、「Fashion」(2008年)などのリアリズム娯楽映画で名を馳せたマドゥル・バンダールカル監督は、意外にも本日(2011年1月28日)公...
Bhopali (USA)
1984年12月3日未明、マディヤ・プラデーシュ州の州都ボーパールの近郊で稼働していた米ユニオンカーバイド社の農薬工場から有毒ガスが漏れ、3,500人以上の住民が死亡し、数万人の人々が後遺症を負った。この事故は世界最悪...
Dhobi Ghat
2001年の「Lagaan」以降、ヒンディー語映画界において質の高い映画を一貫して送り出し続けているアーミル・カーン。俳優としても評価が高いが、「Tare Zameen Par」(2007年)で監督をしたり、「Peep...