Dil Bechara

 2020年には多くのヒンディー語映画関係者が亡くなった。リシ・カプール(俳優)、サロージ・カーン(振付師)、イルファーン・カーン(俳優)、ワージド・カーン(音楽監督)などである。その中でももっとも物議を醸したのが、スシ...

Drive

 2004年に公開された「Dhoom」は、スーパーバイクに乗った窃盗団が主人公のアクション映画で、インドにバイクブームを巻き起こした。「Dhoom」シリーズは第3作まで作られており、回を重ねるごとにテーマは変わって行った...

Chhichhore

 人口13億人のインドにおける2018年の自殺件数は134,516件。その内、18歳未満の自殺は9,431件(7%)であり、さらにその内、自殺の理由の第2位が「試験での失敗」で、1,529件(16%)である。18歳以上3...

Sonchiriya

 2000年代のヒンディー語映画界には、ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メヘラー監督、アヌラーグ・カシヤプ監督、ヴィシャール・バールドワージ監督、ディバーカル・バナルジー監督のような、強烈な作家性を持った若い監督たちが...

Kedarnath

 インド各地にヒンドゥー教の聖地があるが、ヒマーラヤ山脈に点在する聖地はアクセスの悪いものが多く、それらへの巡礼の旅は格別な意味を持っている。ウッタラーカンド州のケーダールナート寺院は、ヒマーラヤ山中にある聖地のひとつで...

Raabta

 インド映画に特徴的なストーリー・パターンに輪廻転生モノがある。インド人の8割が信仰するヒンドゥー教は基本的に輪廻転生を信じている。前世からあって現世があり、そして現世の後には来世がある。映画に生まれ変わりを盛り込むこと...

M.S. Dhoni: The Untold Story

 インドの国民的スポーツであるクリケットには各時代にスーパースターが存在する。インドのクリケット人気の起源は、1983年のワールドカップ優勝であり、このときの主将カピル・デーヴは、インドのクリケット史において伝説となった...

Detective Byomkesh Bakshy!

 21世紀、ヒンディー語映画はハリウッド映画の得意ジャンルを模倣し、ホラー、SF、スーパーヒーロー、アドベンチャーなど、様々なジャンルの映画をインド映画の味付けで作るようになった。その内のいくつかの作品は成功し、ジャンル...

PK

 現在、ヒンディー語映画界でもっとも尊敬を集めている映画監督と言えばラージクマール・ヒラーニーだ。比較的寡作ながら、「Munna Bhai M.B.B.S.」(2003年)、「Lage Raho Munna Bhai」(...

Shuddh Desi Romance

 21世紀のヒンディー語映画に大きな変化が見られた要因はいくつかあるのだが、その内のひとつは、北インド、特にデリー出身の映画監督が増えたことだと考えている。「デリー出身」と言うのは、文字通りデリーで生まれた者に加えて、デ...

Kai Po Che

 現グジャラート州首相であるナレーンドラ・モーディーのインド首相就任が現実味を増す中、彼の12年以上に及ぶグジャラート州統治の最大の汚点となっている、2002年のグジャラート暴動も再び脚光を浴びるようになって来ている。ヒ...