Tubelight

 サルマーン・カーン主演のヒンディー語映画「Bajrangi Bhaijaan」(2015年)は「バジュランギおじさんと、小さな迷子」の邦題と共に日本でも公開され好評を博した。「Bajrangi Bhaijaan」のカビ...

Dear Zindagi

 2010年代のヒンディー語映画の大きな特徴のひとつは、女性の躍進である。女性の活躍が、スクリーンの表と裏の両面で目立つようになり、しかもそれらが正当な評価を得るようになった。女性のプロデューサー、映画監督、音楽監督など...

Ae Dil Hai Mushkil

 カラン・ジョーハルは「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年)で監督デビューした後、常にヒンディー語娯楽映画の中心にいた。しかし、業界内におけるその圧倒的な存在感とは裏腹に、彼の監督としての才能には常々疑問...

Fan

 ダブルロール(一人二役)はインドで好まれる演技的ギミックだ。監督が俳優にさせるのか、俳優が選んでいるのか、それは分からないが、多くの俳優がキャリアアップの過程の中でダブルロールに挑戦する。双子・兄弟姉妹であったり、親子...

Dilwale

 ローヒト・シェッティーと言えば、ヒンディー語映画界において数々のヒット作を送り出して来たヒットメーカーである。アクション映画とコメディー映画が持ち味で、どちらかと言えば細かいことを無視した大味な作品を作る映画監督だ。メ...

Happy New Year

 ヒンディー語映画界が誇る女性監督ファラー・カーンの最大の功績は、女性でも娯楽映画を作り、成功させられるということを証明したことであろう。ヒンディー語映画は元来、男性中心主義で動いており、女性はカメラの前にいようと裏にい...

Bhoothnath Returns

 2014年4月11日公開の「Bhoothnath Returns」は、その題名の通り、「Bhoothnath」(2008年)の続編である。インドの続編映画はストーリー上のつながりがないことが多いのだが、この「Bhoot...

Chennai Express

 アーミル・カーン主演の「Ghajini」(2008年)がヒンディー語映画としては初めて100カロール(10億)ルピーのコレクション(国内興行収入)を達成し、その後いくつかの映画が後に続いて10億ルピー以上の興行収入を上...

Bombay Talkies

 2013年はインド映画100周年の年だった。インドで映画が作られ始めた時期についてはいくつかの見方があるものの、インド人監督とインド人スタッフによってインドの地で作られたストーリー映画を「インド映画」と定義することによ...

Jab Tak Hai Jaan

 現在のヒンディー語娯楽映画界を方向付けた人物の筆頭としてヤシュ・チョープラー監督が挙げられる。1960年代から多くのヒット作を作り続け、特にロマンス映画の方程式を築き上げ、さらには業界最大手プロダクション、ヤシュラージ...

Don 2

 2006年のヒット作の一本「Don」の続編「Don 2」が、クリスマス・ウィークの始まりである本日(2011年12月23日)公開となった。ドンを名乗るギャングスターを主人公とした映画「Don」は、元々1978年公開のア...

Ra.One

 下半期に入って話題作・ヒット作が続いている2011年のヒンディー語映画界だが、その中でも今年最大の話題作が、ディーワーリー(2011年10月26日)公開のシャールク・カーン主演「Ra.One」であった。シャールク・カー...