Sanjay Mishra – ページ 2

Chintu Ka Birthday

　2020年6月5日からZee5で配信開始された「Chintu Ka Birthday（チントゥーの誕生日）」は、その牧歌的な題名からは想像できないほど緊迫感あるドラマである。2004年4月、米軍による占領が始まって1年...

　インド映画界には俗に「キャラクター俳優」と呼ばれる俳優たちがいるが、彼らは日本でいうところの脇役俳優のようなものだ。コメディアンが多いが、悪役、親友、隣人、母親など、主人公の周辺を彩る様々な脇役を演じ、映画を盛り上げる...

　2015年から17年に掛けて、テルグ語映画「Baahubali」シリーズがインド全土を席巻したことにより、ヒンディー語映画界でも「Baahubali」スケールの叙事詩的映画が製作されるようになった。「Padmaavat...

　2019年8月30日公開の「Ammaa Ki Boli（お母さんの入札）」は、ケチで親不孝者の5人兄弟を主人公にした不条理系のコメディー映画である。

　インドの結婚は、まだまだ親同士が決めるアレンジドマリッジが多く、本人同士が決めるラブ・マリッジ（恋愛結婚）は少ない。だからこそ結婚を巡るロマンス映画が盛り上がるわけだが、実はインドにはもう一つ結婚の形態がある。それはパ...

　ヒンディー語映画を作っている人々は、まず十中八九、映画好き、もっと言えば映画オタクである。よって、映画の中に映画オタク振りがひしひしと感じられる作品は少なくない。過去のヒンディー語の名作へのオマージュが散りばめられた作...

　ヒンディー語映画界においてコメディー映画を得意とする監督は複数いるが、インドラ・クマールはその一人だ。「Masti」（2004年）、「Grand Masti」（2013年）、「Great Grand Masti」（20...

　2018年11月23日公開の「Bhaiaji Superhitt」は、2000年代にA級スターとして活躍したがその後第一線から退いたような俳優が多く出演する、キャスティングに特徴のあるコメディー映画である。

　2018年11月2日公開の「Ekkees Tareekh Shubh Muhurat（21日は吉日）」は、貧しいパンディト（僧侶）が娘の結婚のために奔走するブラックコメディー映画だ。持参金、寡婦再婚（参照）、略奪結婚な...

　2017年12月15日にニューヨークの南アジア国際映画祭でプレミア上映され、インドでは2018年5月18日に公開されたヒンディー語映画「Angrezi Mein Kehte Hain…（英語で言うと･･･）...

　インド二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」には一妻多夫婚が見られる。主人公パーンダヴァ五兄弟はドラウパディーという共通の妻を持つのである。最初にドラウパディーと結婚したのは三男のアルジュナだった。アルジュナはその吉報を...

　2017年11月24日公開の「Kadvi Hawa（苦い風）」は、巨大なサイクロンに襲われるオリッサ州沿岸地帯と対比しながら、何年も干魃に見舞われるブンデールカンド地方の貧しい農民を舞台にした、気候変動を主題としたリア...