Housefull 3

 しばしば、「脳みそを家に置いて楽しむべし」とされるインド映画の中でも、コメディー映画は特に脳みそ空っぽで楽しむべきジャンルだと一般に考えられる。だが、(日本の状況はさておき)コメディアンというのは最も知性を必要とする職...

Masti-Zaade

 ヒンディー語映画には、数は少ないものの、下ネタ満載のお下劣コメディー映画の系譜がある。「Masti」(2004年)や「Kyaa Kool Hai Hum」(2005年)に始まるシリーズが代表的だ。さすがに露骨な局部の露...

Kyaa Kool Hain Hum 3

 ヒンディー語映画界には、シリーズ化されているコメディー映画がいくつかある。「Golmaal」シリーズ、「Housefull」シリーズ、「Masti」シリーズなどなどである。その中でも、もっともお下劣なコメディー映画シリ...

Bangistan

 インドが誇る宗教家にスワーミー・ヴィヴェーカーナンダがいる。ヴィヴェーカーナンダは1893年にシカゴで開催された万国宗教会議にて、あらゆる宗教はひとつであるとし、普遍宗教のコンセプトを説いた。

Entertainment

 インドでは映画は何よりもまず先に娯楽のためのものであり、娯楽の中心は笑いである。インド映画にはコメディー映画の長い伝統があり、人々に愛されている。僕はコメディーをインド映画の真髄と考えている。しかしながら、コメディーは...

Ek Villain

 2013年の大ヒット作の一本に「Aashiqui 2」があるが、その監督モーヒト・スーリーは、狂おしい恋愛映画が得意で、ずっとイムラーン・ハーシュミーを起用し続けて来た。だが、「Aashiqui 2」ではアーディティヤ...

Humshakals

 インド映画において、「ダブルロール」と呼ばれる、いわゆる一人二役は、映画を面白くするギミックとして、また話題作りとして、好んで用いられて来た手法である。往年の名優と呼ばれる人たちは、キャリアの中で必ず1回は一人二役を演...

Grand Masti

 ヒンディー語のコメディー映画と一口に言ってもいろいろある。ローヒト・シェッティー監督が得意とするアクション・コメディーもあれば、「Peepli Live」(2010年)のような、風刺の効いたブラックコメディーもある。そ...

Himmatwala

 ヒンディー語映画の暗黒時代は1980年代とされている。テレビやビデオの普及により中上流層が映画館に足を運ばなくなり、映画はテレビやビデオを買うことができない貧困層をターゲットにしなければ売れなくなってしまった。その上、...

Kyaa Super Kool Hain Hum

 現在デリーではオシアン・シネファン映画祭が開催されているが、そちらではなく、通常の映画館で、2012年7月27日より公開の新作ヒンディー語映画「Kyaa Super Kool Hain Hum」を観た。この作品は、20...

Housefull 2

 ヒンディー語映画界は続編熱に冒されてしまったようだ。元々続編映画の習慣がなかったインド映画界であるが、21世紀に入り、「Munna Bhai」シリーズ、「Don」シリーズ、「Golmaal」シリーズなど、様々な映画がシ...

Tere Naal Love Ho Gaya

 2012年2月24日公開の「Tere Naal Love Ho Gaya(君に恋してしまった)」は、狂言誘拐を題材にしたロマンティック・コメディー映画である。