Ishqeria

 2018年9月21日公開の「Ishqeria」は、ニール・ニティン・ムケーシュとリチャー・チャッダーが主演のロマンス映画である。題名の「Ishqeria」とは、「恋愛」という意味の「Ishq」を、「ジフテリア」とか「ク...

Love Sonia

 外国人はとかくインドの暗部を描きたがる。「Slumdog Millionaire」(2009年/邦題:スラムドッグ$ミリオネア)は世界中でヒットしたが、インド人には必ずしも受けがよくなかった。インドは急速に発展していた...

Daas Dev

 ベンガル人作家シャラトチャンドラ・チャットーパーディヤーイの恋愛小説「Devdas」(1917年)はこの100年間、インド人にもっとも愛されてきた恋愛物語であり、ヒンディー語映画のみに限っても、今まで何度も映画化されて...

Fukrey Returns

 2017年12月8日公開の「Fukrey Returns」は、題名が示すとおり、ヒットしたコメディー映画「Fukrey」(2013年)の続編である。ヒンディー語映画界にシリーズ物の映画は多いが、実は名実共に続編と言える...

Sarbjit

 かつて、印パ国境はかなりルーズで、壁や金網などなく、知らずに相手の国へ入って逮捕されてしまうことがあったようだ。パンジャーブ州タラン・ターラン県ビキーウィンド村に住んでいたサラブジート・スィンもその一人で、1990年に...

Chalk n Duster

 インドで教育問題というと、まずは識字率の問題が取り沙汰されることが多かった。貧困層を中心に学校に通えない子どもが多く、読み書きのできない人が多く存在した。だが、最近、インドの識字率は急速に改善されており、75%に迫ろう...

Main Aur Charles

 2015年10月30日公開の「Main Aur Charles(私とチャールズ)」は、実話に基づいた犯罪映画である。多くの女性を魅了しつつ、アジア各国で殺人や強盗などの犯罪を犯し、殺した女性をビキニ姿のまま放置する手口...

Masaan

 近年、ウッタル・プラデーシュ(UP)州でロケが行われたヒンディー語映画が増加している。ともすると、ヒンディー語圏外に位置するムンバイーに偏りがちだったヒンディー語映画界が、真のヒンディー語圏である北インドに関心を向ける...

Tamanchey

 2014年10月10日公開の「Tamanchey」は、米国映画「俺たちに明日はない」(1967年)を彷彿とさせる犯罪映画である。わざとなのか、低予算映画だからなのか、映像が古めかしいのだが、それがかえって味になっていた...

Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela

 21世紀に入ってヒンディー語映画は新時代を迎え、作家性のある監督が増えて来たが、世界観と美意識において、他の追随を許さない、独自の地位を確立しているのが、サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督である。「Hum Dil ...

Fukrey

 エリート工科大学に入学した3人の若者のドタバタ劇を描いた「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)が大ヒットしたことで、大学そのものに焦点を当てた映画が作られるようになっている。学生生活が出て来る映画...

Gangs of Wasseypur Part 2

 今回のオシアンス・シネファン映画祭の目玉のひとつは、アヌラーグ・カシヤプ監督の「Gangs of Wasseypur」であった。5時間以上に及ぶこの映画は、カンヌ映画祭の監督週間ではぶっ続けで上映されたのだが、インドで...