Darbaan

 2020年12月4日からZee5で配信開始された「Darbaan(門番)」は、ラビンドラナート・タゴールの短編小説「Khokababur Pratyabartan(若旦那の帰還)」(1918年)原作のドラマ映画である。

Lootcase

 2020年7月31日からDisney+ Hotstarで配信開始されたヒンディー語映画「Lootcase」は、元々劇場公開される予定だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、最終的にはOTTスルーとなった作...

Hamid

 2018年12月14日にスマイル国際青少年映画祭でプレミア上映され、2019年3月15日に劇場一般公開された「Hamid」は、カシュミールを舞台に、地元民の少年と、治安維持部隊である中央予備警察隊(CRPF)との偶発的...

Manto

 サアーダト・ハサン・マントー(1912-55年)はウルドゥー語小説作家の巨匠である。英領インドに生まれ、ボンベイで作家として名声を獲得し、1947年の印パ分離独立後にパーキスターンに渡った。社会の闇や人間の暗黒面を赤裸...

Lust Stories

 ヒンディー語映画界には大別して大衆向け映画とインテリ層向け映画という2つの潮流があり、これらの境界が曖昧になって来たのが21世紀のヒンディー語映画の大きな流れだった。「Kuch Kuch Hota Hai」(1998年...

Chutney

 2016年11月28日からYouTubeのLarge Short Filmsチャンネルで配信開始された短編映画「Chutney」は、ティスカ・チョープラーが脚本を書き、プロデューサーを務め、そして主演も演じているスリラ...

Qissa (Punjabi)

 男系社会では家系の存続のために女児よりも男児の方が喜ばれる傾向が強く、特にインドではそれが今でも顕著である。また、インド特有の問題として、婚姻時に花嫁の家族が花婿の家族に多額の持参金を渡す必要がある。単純に言えば、男児...

Aurangzeb

 2013年5月17日公開の「Aurangzeb」は、ムガル朝第6代皇帝アウラングゼーブが題名になっているものの、アウラングゼーブ帝の物語ではない。アウラングゼーブは皇位継承争いの中で父親のシャージャハーンを幽閉し、兄の...

Bombay Talkies

 2013年はインド映画100周年の年だった。インドで映画が作られ始めた時期についてはいくつかの見方があるものの、インド人監督とインド人スタッフによってインドの地で作られたストーリー映画を「インド映画」と定義することによ...

Kshay

 2012年6月15日の週は「Ferrari Ki Sawaari」が意外なヒットとなっているのだが、その裏で非常に気になる映画が公開されていた。最高級映画館PVRディレクターズカットで1日1回のみ上映の「Kshay」と...

Agyaat

 インド映画界の風雲児ラーム・ゴーパール・ヴァルマー。インドの典型的娯楽映画のスタイルを嫌い、海外の様々な映画から着想を得た、斬新な映画をプロデュース・監督し続けて来ている。インド映画の中では、カメラワークに強力な主張を...

Hijack

 最近のヒンディー語映画界は猫も杓子もテロ映画で食傷気味だ。テロを題材にした優れた作品も何本か出て来てはいるが、それでもこう多すぎると飽きてしまう。2008年9月5日公開の「Hijack」も、テロリストによるハイジャック...